1.7GHzのTegra 3採用、5インチフルHD液晶搭載の「ARROWS X F-02E」:NEXTシリーズ
クアッドコアプロセッサー「Tegra 3」を搭載した富士通のAndroidスマートフォン「ARROWS X」が進化。Tegra 3の動作クロックが向上したほか、5インチフルHD液晶や1630万画素カメラなど、先進スペックを搭載する。
NTTドコモの富士通製ハイエンドモデル「ARROWS X F-02E」は、最先端のハイスペックを詰め込んだ2012年夏モデル「ARROWS X F-10D」の後継機。NVIDIAのクアッドコアプロセッサー「Tegra 3」の動作クロックが1.5GHzから1.7GHzに引き上げられたほか、フルHDディスプレイや1630万画素カメラを搭載する盛りだくさんな内容となっている。発売は2月中旬の予定だ。
ディスプレイにはフルHD(1080×1920ピクセル)で1677万色表示に対応した5インチ液晶パネルを採用した。液晶パネルと保護パネルの間の空気層がない「Super Clear Panel」仕様となっており、屋外でも見やすい。また狭額縁設計によりボディの幅は69ミリに抑えている。解像度は440ppiと、一般的な印刷物や紙焼き写真などを大きく上回る精細さを実現。写真や映像を美しく表示する。
カメラは1630万画素のソニー製裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」で、独自の画像処理エンジン「Milbeaut Mobile」との組み合わせで高感度・低ノイズな撮影が可能だ。起動が高速なのも特長で、撮影時の動作速度も従来モデルから向上している。もちろんフルHDサイズの動画撮影にも対応する。大容量の2GバイトRAM、32GバイトROMを備え、アプリケーション類も快適に利用できる。
富士通端末ではおなじみの指紋センサーを備え、指紋認識によるロック解除やプライバシーモードの切り替えなどが可能で、セキュリティ面での備えも万全。周囲の騒音に応じて受話音量を調整したり、通話相手の声を聞きやすくしたりする「スーパーはっきりボイス4」、ユーザーの登録した年齢に合わせて画面の色味を補正する「あわせるビュー」、端末を持っている間画面をオフにしない「持ってる間ON」など、ヒューマンセントリックエンジンによる快適な使い勝手も継承する。
通信速度はXi(LTE)で下り最大100Mbps/上り最大37.5Mbps、FOMAハイスピードで下り最大14Mbps/上り最大5.7Mbpsに対応。IPX5/8の防水性能とIP5Xの防塵性能も備える。赤外線通信、おサイフケータイ、ワンセグ、NOTTVといった日本独自の機能にもしっかり対応した。おサイフケータイはFeliCaだけでなくNFCもサポートしている。バッテリー容量は2420mAhと、ARROWS V F-04Eと同クラスのものを搭載した。
機種名 | ARROWS X F-02E |
---|---|
OS | Android 4.1 |
CPU | Tegra 3(1.7GHzクアッドコア) |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約69×140×10.3ミリ |
重さ | 約157グラム |
連続通話時間 | 3G:約520分、GSM:約690分 |
連続待受時間 | LTE:約400時間、3G:約620時間、GSM:約420時間 |
バッテリー容量 | 2420mAh |
メインカメラ | 有効約1630万画素裏面照射型CMOS(AF/手ブレ補正対応) |
インカメラ | 有効約130万画素CMOS |
メモリ | ROM:32Gバイト、RAM:2Gバイト |
外部メモリ | microSDXC(最大64Gバイト) |
ディスプレイ | 約5インチフルHD(1080×1920ピクセル)TFT液晶 1677万色 |
ボディカラー | Black、White |
主なサービス・機能 | NOTTV、Xi(下り100Mbps/上り37.5Mbps)、FOMAハイスピード(下り14Mbps/上り5.7Mbps)、WORLD WING(3G+GSM)、おサイフケータイ、防水/防塵、Wi-Fi、テザリング、エリアメール、GPS、Bluetooth、DLNA/DTCP-IP、NFC(決済サービス含む)、しゃべってコンシェル、ドコモクラウド、スマートフォンあんしん遠隔サポート ほか |
発売日 | 2月中旬予定 |
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