「どこでもMy Mac」で始めよう!! 2013年のファイル管理術:広田稔のMacでっていう(15)(2/3 ページ)
唐突ですが、自宅に置いていたアップルの無線LANルータ「Time Capsule」が最近壊れて通信不能になりました。ええ、やっちゃいましたよデストローイ。
OS標準の機能ですぐに始められるのがすばらしい
2番目は「設定が楽」という話。最近のNASも設定はかなり楽だが、「どこでもMy Mac」はソフトのインストールすら不要。ひと昔前なら、グローバルIPを取ったり、ルータのポートフォワーディングを設定したりと、えらく手間がかかったことを考えると、OS標準の「システム環境設定」だけで設定が終わるのは天国のようで、とりあえず試してみようという気にさせてくれる。
LTEならモバイル環境でも普通に使える
3番目の「反応速度が速い」は正直、回線速度に依存する。速度が変化しやすい接続側をきちんと準備できるかどうかで、「どこでもMy Mac」の「使える度」が大きく変わってくる。
アップルの資料によれば、画面共有を使うなら上り/下りともに300kbps以上の速度が必要とのことだが、実際、300kbps程度まで落ちた3G回線で試すと、待ってやっと画面が表示される感覚で実用的ではない。これがWiMAXやLTEで、下り5、6Mbps/上り2Mbpsぐらい確保できれば御の字。ダブルクリックでウィンドウを開いたときに描写が少し遅れたり、スクロールの反応がワンテンポずれたりと、多少、ひっかかるところはあるものの、ほぼ問題なく利用できる。
au版は2012年9月、ソフトバンク版は12月からiPhone 5のLTEテザリングが始まって、筆者のモバイル環境では安定して速度が得られるようになったため、Macと「どこでもMy Mac」で運用してもいいかなと思えるようになったわけだ。
ちなみに接続側も有線LAN&光回線を確保できれば、かなり快適だ。数Gバイト単位のファイルでも、事前にHDDやUSBメモリに移さず、あとで探してコピーすればいいかなという意識に変わった。
さらに同じLAN内なら、無線LAN(IEEE 802.11n)でもほとんどタイムラグを感じさせずに操作できる。例えば、ベッドの上で寝ながらMacBook Airを開いて、仕事机のMacBook Pro Retinaディスプレイモデルにアクセスし、Retina側にしかインストールしていないPhotoshopでトリミングやアンシャープマスクなどの処理をしたうえで、編集後の写真をAir側に持ってくるという作業も難なくこなしてくれる。
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