「FMV LIFEBOOK TH90/P」――4スタイル変形+IGZO液晶+筆圧ペンが魅力の13.3型Ultrabookを徹底検証(使い勝手編):注目PC詳細レビュー(3/3 ページ)
富士通が長年培ってきた技術とこだわりを結集したというコンバーチブルタイプの13.3型Ultrabook「FMV LIFEBOOK TH90/P」。その実力をじっくりと試してみた。
注目ポイント:書き味に優れたデジタイザペンが付属
13.3型ワイド液晶ディスプレイには、10点マルチタッチ対応の静電容量式タッチパネルを搭載しており、画面に直接触れて操作できる。解像度2560×1440ドット、画素密度約221ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)と非常に高精細な表示なので、視聴距離がノートPCスタイルより近くなるタブレットスタイルでもドットが気になることはない。画面上での指の滑りはスムーズで、タッチ操作のレスポンスも良好だ。
加えて、1024段階もの筆圧検知に対応したワコム製の電磁誘導式デジタイザも搭載しており、付属のスタイラスペンによる操作や手書きの描画が可能な点も見逃せない。
細いスタイラスペンは本体右側面の奥に収納されており、いつでも本体からスッと取り出して操作できるのが便利だ。ノートアプリを使ってちょっとした手書きメモを保存したり、Office 2013のインク機能でオフィス文書を校正したり、マーカーで強調したりといったペンならではの活用ができる。
細かなイラストを描くような利用シーンでは、画面の視差(ペン先をポイントした位置と実際に描画される位置のずれ)が若干気になるものの、適度な抵抗感もあって書き味はよく、追従性も優秀でストレスのない描画が行える。ただし、本体に収納できることを優先したためか、ペンは細くて長さも短いため、長時間使用するには向かないだろう。
以上、FMV LIFEBOOK TH90/Pの特徴と使い勝手を中心にレビューした。次回はPCとしてのパフォーマンスや液晶ディスプレイの品質、バッテリー駆動時間、動作音、発熱などをじっくりテストする。
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