「G-GEAR GX7J-B61/ZE」──自作PCクラスの高性能PCを組まずにすませたいならこれ!:タワー型だけど轟音じゃない(2/2 ページ)
最近メーカー製PCでみなくなったタワー型。しかし、G-GEARなら、堂々たるケースで高性能パーツとデバイスをいくらでも盛り込める。これは楽でいい。
各種ベンチマークテストで性能をチェックしてみる
ここからは各種ベンチマークテストで、本製品の性能をチェックしてみる。なお、評価用機材のOSは64ビット版 Windows 7 Home Premiumだった。OSも購入時のBTOメニューからWindows 7 ProfessionalやWindows 8.1シリーズに変更できる。基本性能をチェックするため、Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアを計測してみたが、ほとんどの項目が7.8もしくは上限値の7.9となっている。
PCMark 8のスコアは、Homeが4820、Creativeが5593、Workが5484となった。いずれも高い結果となっているが、写真や動画の処理性能をチェックするCreativeの数値が特に高い。本機がこうしたマルチメディア処理に強いPCであることが分かる。
CrystalDiskMarkによるストレージ性能テストでは、CドライブのSSD側がシーケンシャルリード493.4Mバイト/秒、シーケンシャルライトが280.4Mバイト/秒という結果となった。CQ使用時のランダム4Kバイトの性能を出す4K QD32の数値もリード時で308.4Mバイト/秒、ライト時で267.1Mバイト/秒と高い。さらに上位の性能を持つSSDも多くあるが、システム起動も十分に高速でゲームなどのアプリケーションでも十分な性能だ。DドライブのHDD側は、シーケンシャルリード153.8Mバイト/秒、シーケンシャルライトが153.3Mバイト/秒という結果となった。こちらも3.5インチHDDとしては平均的な性能だ。
3DMarkの結果は、Fire Strikeが6676、Sky Diverが20261、Cloud Gateが23368、Ice Stormが162298となった。DirectX 11向けテストで最も負荷の高いFire Strikeでも十分な成績を収めている。加えて、ゲームタイトルによるベンチマークテストとして行ったファイナルファンタジーXIV「新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」では、「高品質(解像度1280×720ピクセル)」のスコアが19831で「非常に快適」なのはもちろんのこと、「最高品質(解像度1920×1080ピクセル)」でもスコア9644でいずれも「非常に快適」という結果になった。
なお、3DMarkのような、システム全体に負荷がかかるテストを行っている最中でもPCはとても静かだ。騒音計を用いて3DMark実行時の動作音を計測してみたが、低負荷時で37.5db(A)、高負荷時の最大値で38.5db(A)という結果になった。測定条件は、フロントパネルから約10センチの距離で室温は29度。室内の暗騒音は32.1db(A)となっている。静音性と冷却性能を重視した製品だけあり、動作ノイズの変化も少ない。
処理性能に不足なし。将来の拡張性も問題なし
使ってみて感じたのは、自作PCユーザーから見てもバランスのとれた製品ということだ。ネット閲覧やWebチャットレベルからPCゲームといった用途までストレスを感じることなくこなす。約13万円という価格を考えれば十分なコストパフォーマンスを有しているといえるだろう。
自作PCユーザーでも細かいケーブルの配線(特に電源やLEDなどのコード)をおっくうに感じることはある(とくに時間のないときは)。しかし、「G-GEAR」シリーズであれば、自作PCユーザーに定番のパーツを組み合わせた本体が、“きれいな配線”(これはとっても重要)を施し、加えてOSのインストールとドライバの設定も済んだ状態で届く。
さらに、将来的に性能が不足するときがきたら、それこそ自作PC感覚でパーツの交換やデバイスの増設が“簡単にできる”(内部空間に余裕のあるタワー型だけに)。そして、なにか問題が起きたらベテランユーザーを満足させてきたeX.computerのサポートに対応を任せることができる。
「とりあえず、何でもできて性能がよくて、長く使える使いやすいPCを教えて」と知り合いに聞かれたら、遠慮なくこのPCを勧めてしまうのがお互いにとって幸せだろう。
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