「G-GEAR GX7J-B61/ZE」──自作PCクラスの高性能PCを組まずにすませたいならこれ!タワー型だけど轟音じゃない(2/2 ページ)

» 2014年09月01日 18時30分 公開
[長畑利博(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2       

各種ベンチマークテストで性能をチェックしてみる

 ここからは各種ベンチマークテストで、本製品の性能をチェックしてみる。なお、評価用機材のOSは64ビット版 Windows 7 Home Premiumだった。OSも購入時のBTOメニューからWindows 7 ProfessionalやWindows 8.1シリーズに変更できる。基本性能をチェックするため、Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアを計測してみたが、ほとんどの項目が7.8もしくは上限値の7.9となっている。

Windowsエクスペリエンスインデックスは、プロセッサとメモリは7.8、そのほかはWindows 7の上限7.9を示した

 PCMark 8のスコアは、Homeが4820、Creativeが5593、Workが5484となった。いずれも高い結果となっているが、写真や動画の処理性能をチェックするCreativeの数値が特に高い。本機がこうしたマルチメディア処理に強いPCであることが分かる。


PCMark 8のスコア。Home(写真=上)、Creative(写真=左)、Work(写真=右)の結果

 CrystalDiskMarkによるストレージ性能テストでは、CドライブのSSD側がシーケンシャルリード493.4Mバイト/秒、シーケンシャルライトが280.4Mバイト/秒という結果となった。CQ使用時のランダム4Kバイトの性能を出す4K QD32の数値もリード時で308.4Mバイト/秒、ライト時で267.1Mバイト/秒と高い。さらに上位の性能を持つSSDも多くあるが、システム起動も十分に高速でゲームなどのアプリケーションでも十分な性能だ。DドライブのHDD側は、シーケンシャルリード153.8Mバイト/秒、シーケンシャルライトが153.3Mバイト/秒という結果となった。こちらも3.5インチHDDとしては平均的な性能だ。

CrystalDiskMark 3.0.3の結果。システム側のSSDのスコア(写真=左)、1TバイトのHDDスコア(写真=右)

 3DMarkの結果は、Fire Strikeが6676、Sky Diverが20261、Cloud Gateが23368、Ice Stormが162298となった。DirectX 11向けテストで最も負荷の高いFire Strikeでも十分な成績を収めている。加えて、ゲームタイトルによるベンチマークテストとして行ったファイナルファンタジーXIV「新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」では、「高品質(解像度1280×720ピクセル)」のスコアが19831で「非常に快適」なのはもちろんのこと、「最高品質(解像度1920×1080ピクセル)」でもスコア9644でいずれも「非常に快適」という結果になった。

 なお、3DMarkのような、システム全体に負荷がかかるテストを行っている最中でもPCはとても静かだ。騒音計を用いて3DMark実行時の動作音を計測してみたが、低負荷時で37.5db(A)、高負荷時の最大値で38.5db(A)という結果になった。測定条件は、フロントパネルから約10センチの距離で室温は29度。室内の暗騒音は32.1db(A)となっている。静音性と冷却性能を重視した製品だけあり、動作ノイズの変化も少ない。


3DMarkも各テストで十分なスコアを出している(写真=上)。ファイナルファンタジーXIVベンチマークでも高品質(写真=左)、最高品質(写真=右)とも「非常に快適」という結果になった

処理性能に不足なし。将来の拡張性も問題なし

 使ってみて感じたのは、自作PCユーザーから見てもバランスのとれた製品ということだ。ネット閲覧やWebチャットレベルからPCゲームといった用途までストレスを感じることなくこなす。約13万円という価格を考えれば十分なコストパフォーマンスを有しているといえるだろう。

 自作PCユーザーでも細かいケーブルの配線(特に電源やLEDなどのコード)をおっくうに感じることはある(とくに時間のないときは)。しかし、「G-GEAR」シリーズであれば、自作PCユーザーに定番のパーツを組み合わせた本体が、“きれいな配線”(これはとっても重要)を施し、加えてOSのインストールとドライバの設定も済んだ状態で届く。

 さらに、将来的に性能が不足するときがきたら、それこそ自作PC感覚でパーツの交換やデバイスの増設が“簡単にできる”(内部空間に余裕のあるタワー型だけに)。そして、なにか問題が起きたらベテランユーザーを満足させてきたeX.computerのサポートに対応を任せることができる。

 「とりあえず、何でもできて性能がよくて、長く使える使いやすいPCを教えて」と知り合いに聞かれたら、遠慮なくこのPCを勧めてしまうのがお互いにとって幸せだろう。

icon
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
  1. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  2. ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス/打ち箸」に新色 (2024年04月18日)
  3. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  4. さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと (2024年04月18日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す (2024年04月17日)
  7. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー