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心地よさと快適さ OS X Yosemite×iOS 8で実現する「マルチデバイス時代のスタンダード」組み合わせなければ損するレベル(2/2 ページ)

Appleのスペシャルイベント終了後、ダウンロード可能になったOS Xの最新バージョン、「Yosemite」は、iOS 8との密接な連携を実現したのが特徴だ。MacとiPhoneやiPadが連携すると何が便利なのか、実際に検証してみよう。

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 また、MacBook Airを常に持ち歩くユーザーならば、見逃せない新機能なのが「Instant Hotspot」だ。これはiPhone/iPadのテザリング機能を簡単に呼び出せるというもの。従来のiOSでテザリングを使うには、「設定」→「インターネット共有」を呼び出してオンにした上で、Mac側のWi-Fiメニューから利用したいiPhoneやiPadを選ばなければならなかった。しかしYosemiteでは、iOS側のテザリング設定をオンにしていなくても、Wi-Fiメニューに接続可能なiPhone/iPadを表示。それを選んでパスコードを入力すれば、テザリング接続が利用できる。使用時にiPhone/iPad側のスリープをいちど解除しなければならないという一手間はあるものの、従来よりも格段にテザリング接続がしやすくなった。特にiPhone 6 PlusやiPadシリーズは搭載バッテリーの容量が大きいため、Yosemite+iOS 8のInstant Hotspot機能を使うことで、Wi-Fiルーターいらずになりそうである。


Instant Hotspot機能は、iPhoneやiPadのテザリング機能をMac側から簡単にオンにできる機能。Wi-Fiメニューから接続可能なiPhoneやiPadを選べばいい

同じAirDropという名称だったが、これまではMac OS同士かiOS同士でしか共有ができなかった。OS X YosemiteとiOS 8では簡単にファイルなどのやり取りができる

 そのほかにも、これまでMac同士か、iPhone/iPad同士しか利用できなかった「AirDrop」も、Yosemiteで相互接続が可能になった。この点については、“ようやく実現したか”とぼやきたくもなるが、実際に使ってみると、手軽に写真や動画がやりとりできるのはとても便利だ。MacとiPhone/iPadのデータ共有手段としては、今回、iCloud Driveも用意されているが、AirDropだと自分の持っているMacとiPhone/iPadだけでなく、家族や友達のMacやiPhone/iPadとのデータ交換が簡単にできるのも嬉しいところだ。

コミュニケーション系サービスもYosemite×iOS 8で統合

 コミュニケーション系のサービスでは、従来からある「FaceTime」の連携機能に加えて、今回は電話でもMacとiPhone/iPadが連携した。具体的には、iPhoneにかかってきた電話をMacで着信・通話することが可能になり、もし電話に出られなかった場合にも、不在着信がMac側の通知センターに表示される。iPhoneのバッテリーが残り少ない時に電話がかかってきた時など、この「Macでも電話が受けられる」という機能は意外と重宝する。

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OS X Yosemiteでは、iPhoneへの着信をMac側で受けることもできる

通話も可能

 また電話だけでなく、iPhone宛てに届いたSMSもMac側でやりとりできるようになった。従来からAppleの「メッセージ」ではMacとiPhone/iPadの連携が実現していたが、SMSはAndroidスマートフォンやフィーチャーフォンともやりとりできる汎用的なもの。これがMacから利用できるようになるメリットは大きいだろう。


iPhone宛てに届いたSMSもMacで確認できる

iPhone/iPadを持っているなら「Macを買わなければ損」

 Appleは個々の製品において、「ハードウェアとOS(ソフトウェア)の調和」を重視し、それに基づく心地よさと快適さを実現してきた。iPhone然り、iPad然り、そしてMacもまた然りである。そして、OS XとiOSという2つのOSも、それぞれの機能やデザインの“いいとこ取り”をしつつ、お互いに歩み寄り調和をするように進化をしてきた。その1つの完成形が、今回のOS X YosemiteとiOS 8である。スマートフォンとタブレット、PCなど複数の端末をスマートに使い分けるマルチデバイス時代のメートル原器、スタンダードともいえる利用環境がここに実現したと言えるだろう。

 もしiPhone/iPadをすでに持っているなら、OS X Yosemiteが搭載されているMacを買わなければ損である。

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