「dynabook Tab S38/23M」徹底検証――東芝の“第2世代”8型Windowsタブレットはどう進化したか?:前モデルの弱点を克服(3/3 ページ)
「dynabook Tab S38」シリーズは、東芝の第2世代目となる8型Windowsタブレット。国内メーカーでいち早く投入した第1世代モデルの弱点をしっかり改善している。その実力を試してみた。
価格を意識しながらも“総合力”で選びたいユーザーへ
以上、東芝の8型Windowsタブレット第2弾となるS38/23Mをレビューした。最薄、最軽量というわけではないが、8型Windowsタブレットとして不満のないサイズに絞り込んできた点はまず評価したい。
基本スペックはまさにエントリークラスだが、Officeでのちょっとした文書の作成や編集は無難にこなすことができ、カジュアルなFlashゲームにも十分対応できる。加えて8型Windowsタブレットには珍しく横位置にステレオスピーカーを内蔵し、Dolby Digital Plusのサポートによる(小型デバイスとしては)臨場感あるサウンドが楽しめる点は、動画やゲームで有利だろう。地図アプリなどではGPSの内蔵もありがたい。
一方、薄型軽量化および低コスト化と引き替えに、HDMI出力の廃止やカメラ画素数のダウン、バッテリー駆動時間の減少などが確認できた。しかしながら、過去にPC USERで行ったVT484/23Kのレビューで指摘した3つの弱点(やや重い、やや厚い、やや価格が高い)について、モデルチェンジですべて改善してきたことは注目したい。発売から時間がたち、実売価格(税別)が3万円台前半まで下がってきており、買い得感も増している。
もちろん、東芝ならではの「東芝PCあんしんサポート」も利用可能だ。固定電話からはフリーダイヤルで9時から19時まで年中無休の技術サポートが何回でも受けられる。さらに「電話サポートWEB予約サービス」を申し込めば、18時から24時までの時間にサポートから電話がかかってくるサービスを受けられるなど、国内メーカーならではの安心感も心強い。
より安価な8型Windowsタブレットは存在するため、単に低価格を重視するならば、別の製品がまず候補に挙がるだろう。S38/23Mはメーカーサポートを含む信頼性、そして歴史ある国内PCブランド「dynabook」の一員であるといった総合力で選びたいユーザーに注目していただきたい1台だ。
なお、同社直販サイトの東芝ダイレクトには、店頭モデルをベースにメーカー3年保証が付いた「dynabook Tab S38/W3M」と「dynabook Tab S38/W6M」も用意している。無料の会員登録により、割引価格で購入できる特典も要チェックだ。
スペック詳細:dynabook Tab S38/23M
dynabook Tab S38/23Mの主な仕様 | |
---|---|
製品名 | dynabook Tab S38/23M |
メーカー | 東芝 |
OS | 32ビット版Windows 8.1 with Bing |
本体サイズ(幅×高さ×奥行き) | 約132×210.7×9.5ミリ |
本体重量(実測値) | 約385グラム(372グラム) |
画面サイズ(液晶方式) | 8型ワイド |
アスペクト比 | 16:10 |
タッチパネル | 静電容量式(10点マルチタッチ) |
デジタイザ | - |
ディスプレイ解像度 | 1280×800ドット(約188ppi) |
CPU(コア数/スレッド数) | Atom Z3735F(4/4) |
動作周波数 | 1.33GHz/最大1.83GHz |
チップセット | CPU内蔵 |
vPro | - |
GPU | CPU統合(HD Graphics) |
メモリ | 2Gバイト(DDR3L-1333対応 SDRAM/最大2Gバイト) |
メモリスロット(空きスロット数) | オンボード |
ストレージ(評価機実装) | 32Gバイト(TOSHIBA「032GE4」) |
ストレージフォームファクタ | オンボード |
ストレージ接続インタフェース | eMMC |
光学ドライブ | - |
無線LAN | IEEE802.11b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 |
NFC | - |
センサー | 加速度、ジャイロ、デジタルコンパス、GPS |
有線LAN | - |
ワイヤレスWAN | - |
キーボード | - |
キートップ仕様・形状 | - |
キーピッチ | - |
キーストローク | - |
キーボードバックライト | - |
ポインティングデバイス | - |
主なインタフェース | Micro USB 2.0×1、ヘッドセット/ヘッドフォン共用(3.5ミリ)×1 |
カメラ | イン120万画素/アウト500万画素 |
メモリカードスロット | microSDXCメモリーカードスロット(最大128Gバイト) |
SIMカードスロット | - |
その他カードスロット | - |
スピーカー(音質補正ソフトウェア) | ステレオ |
マイク | モノラル |
指紋センサー | - |
セキュリティデバイス | - |
セキュリティロックポート | - |
バッテリー動作時間 | 約7.5時間(JEITA 2.0) |
バッテリー仕様 | リチウムポリマーバッテリー |
ACアダプタ実測サイズ(幅×奥行き×高さ) ※プラグ含まず | 27×43×43ミリ |
ACアダプタ実測重量(本体のみ/ケーブル込み) | 45グラム/76グラム |
ACアダプタ出力仕様 | 5ボルト/2アンペア |
ACアダプタ対応電圧 | 100~240ボルト(50/60Hz) |
DC端子形状 | USB Micro AB |
プラグケーブル端子形状(ACアダプタ側) | USB Standard A |
防水/防滴 | -/- |
カラーバリエーション | サテンゴールド |
オフィススイート | Microsoft Office Home and Business 2013 |
価格 | オープン(税別3万円後半) |
発売日 | 2014年7月5日 |
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