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2014年下半期の「タブレット」おすすめ“10選”PC USERアワード(2/2 ページ)

さまざまなタブレット新モデルが市場をにぎわせた2014年下半期。今回はその中からITmedia PC USER編集部が特におすすめのモデルを選出する(PC USER 20周年特別企画)。

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その他のおすすめタブレット7機種をまとめてチェック

 ゴールド、シルバー、ブロンズの受賞は逃したものの、製品選定時に候補として挙がった注目度の高いタブレットもまとめて見ていこう。

 先行するiPadやAndroidタブレットに追いつかんと、2014年はWindowsタブレットの台頭が目立った1年だった。今年下半期にはOSに「Windows 8.1 with Bing」を搭載した低価格なWindowsタブレットが多数登場し、他OSのタブレットとの価格差も気にならないレベルになってきている。その一方で、ハイスペックや高機能志向のWindowsタブレットもいくつか注目すべき製品が登場した。

 年末ギリギリに登場した「LaVie Tab W TW708/T1S」(NECパーソナルコンピュータ)は、画一的な仕様になりがちな8型Windowsタブレットにあって、ワンランク上の性能と片手で握りやすいボディサイズを両立した製品だ。1920×1200ピクセル表示の8型ワイド液晶、Atom Z3735F(1.33GHz/最大1.83GHz)、64GバイトeMMCを搭載し、横幅126ミリ、重量約370グラムの(Windows機では)コンパクトボディに仕上げている。

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NECパーソナルコンピュータ「LaVie Tab W TW708/T1S」

 タブレットの幅広いラインアップを擁するレノボ・ジャパンからは、10.1型Windowsモデル「YOGA Tablet 2-1051F」を選出した。片側が丸く膨らみ握りやすいシリンダーフォルム、内蔵スタンドによる4つの利用スタイル、専用Bluetoothキーボードカバーがもたらす高生産性に注目だ。「YOGA Tablet 2」シリーズは、画面サイズを3種類(8型、10.1型、13.3型)から、OSを2種類(Android、Windows ※13.3型はAndroidのみ)から選べるのも見逃せない。13.3型はなんとプロジェクター内蔵モデルとなっている。

レノボ・ジャパン「YOGA Tablet 2-1051F」

 東芝の「dynabook Tab S90/NG」は、ワコムが新開発した「アクティブ静電結合方式」によるペン機能を業界で初めて採用し、それに最適化した注目機種だ。タブレット側のタッチパネルは標準的な静電容量方式とほぼ同じだが、電池入りの専用ペンを用いることで、約0.2ミリの細い線と2048段階の筆圧検知を可能にした。ペン活用のビジネス向けアプリ群「Truシリーズ」も魅力だ。S90/NGはBluetoothキーボードカバー付属モデルだが、キーボードなしの10.1型モデル(S80/NG)と8型モデル(S68/NG)も用意している。

東芝「dynabook Tab S90/NG」 ※これにBluetoothキーボードカバーも付属する

 PCショップのドスパラを運営するサードウェーブデジノスは、価格競争力に優れたタブレット製品でも知られている。「Diginnos DG-D08IW」は、1万8500円(税別)と2万円を切る低価格が特徴の8型Windowsタブレットだ。8.6ミリ厚で約345グラムという(Windows機では)小型のボディは質感にも配慮がなされ、チープな印象がない。ストレージは16GバイトeMMCと最小限なので、microSDメモリーカードで容量を増やして使うことが前提になるが、8型Windowsタブレットとして十分に使える製品だ。

サードウェーブデジノス「Diginnos DG-D08IW」

 その他のAndroidタブレットでは、まずNTTドコモが販売する富士通製の「ARROWS Tab F-03G」をチェックしておきたい。10型クラスで世界最軽量の約433グラムを実現しつつ、防水防塵にも対応した10.5型タブレットだ。2560×1600ピクセル(WQXGA)表示の有機ELディスプレイはNTSC比99%の広色域も相まって、高精細(約288ppi)かつ良好な発色を楽しめる。高機能な日本語入力「Super ATOK ULTIAS」、家族で使えるスタイル切り替え機能など、日本のホームユースにこだわった仕様も目を引く。

NTTドコモ/富士通「ARROWS Tab F-03G」

 サムスン電子ジャパンの「GALAXY Tab S 8.4」は、グローバルで支持されている「GALAXY」ブランドの新しい小型Androidタブレットだ。8.4型ながら2560×1600ピクセル(約359ppi)の高精細とAdobe RGBカバー率94%の広色域が自慢の有機ELディスプレイを採用し、iPad Air 2に迫る6.6ミリ厚、約294グラムの薄型軽量ボディを実現した。日本初の8コアプロセッサ「Exynos 5 Octa」も含め、ハイスペックが目立つ。NTTドコモからはBluetoothキーボード付きの「GALAXY Tab S 8.4 SC-03G」も発売されている。

サムスン電子ジャパン「GALAXY Tab S 8.4」

 アップルに続き、国内タブレット市場でシェア2位の地位にあるASUSTeK Computer。中でも7型Androidタブレット「MeMO Pad 7 ME572CL」は人気の製品だ。3万円前後の価格帯で、洗練されたボディデザイン、8.3ミリ厚で約279グラムのコンパクトさ、SIMロックフリーLTE対応、microSDメモリーカードスロット搭載、日本語入力のATOK採用など、Nexus 7の開発で培った技術が生かされバランスがよい。ASUSはSIMロックフリーのスマートフォン「FonePad」も含め、日本での存在感が増しつつある。

ASUSTeK Computer「MeMO Pad 7 ME572CL」
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