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「Androidは絶対ない」と基板から独自設計したマウスコンピューターのWindows Phoneとは?Mobile World Congress 2015(2/2 ページ)

2011年のIS12T以来となる、国内向けWindows Phone端末の開発を表明したマウスコンピューター。その試作機が、Mobile World Congress 2015で姿を現した。

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プロセッサはSnapdragon。ストレージは8Gバイト

 OSについては、Windows 10のアップグレードも提供する方向で検討している。「CPUは、Windows 10に対応している。しかし、内蔵ストレージだけでアップグレードできるのか、それともmicroSDカードを使ってデータを逃がすような仕組みが必要なのか、まだ不透明な部分がある」(平井氏)と説明する。詳細は、Windows 10の発売が近づいてから改めて発表することになるとした。

 詳細なスペックも決定していないものの、試作機ではプロセッサがQualcommのSnapdragon 410(MSM8916)、システムメモリは1Gバイト、ストレージは8Gバイト、カメラはメインが有効800万画素、インが有効200万画素を搭載していた。

 micro USBは、本体上部に配置。背面カバーは取り外し可能で、内部にMicroSIMとmicroSDのスロットを搭載する。バッテリーも交換可能だ。

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試作機はSnapdragon 410、システムメモリは1Gバイトと、Windows Phoneとして中庸なスペックだ。カメラの詳細仕様も未定だが、試作機では背面に搭載したメインは有効800万画素となっていた
micro USB、ヘッドフォン端子は本体上部に搭載する
背面カバーやバッテリーは交換可能。本体のカラーバリエーションは検討中だが、カバーを交換できるデザインのため、多色展開はしやすいという

MVNOとの連携と法人需要に期待

 販売チャネルについても、マウスコンピューターとして初めてのスマートフォン製品ということもあり、手探りの部分が多いようだ。「発表後、MVNOからの問い合わせが殺到している。協業の可能性など、まさにいま折衝している」(平井氏)と反響が大きいことを示唆した。

 法人向け需要にも期待が高いという。「Windows Phoneと最も親和性が高いのは法人向けだ。しかし、MVNOのSIMカードは個人向けが中心で、法人向けはあまりない。企業内で使うことを前提に設計しているWindows Phoneの魅力を、うまくアピールしていきたい」(平井氏)と語った。

 価格についてはミドルレンジを想定しており、5〜6万円もするようなハイエンドモデルにはならないという。「スペックで比較したとき、このモデルだけ高く見えることにはならないよう、妥当な価格を狙いたい」(平井氏)

 発売が実現すれば、日本向けのWindows Phone端末は2011年にKDDIが発売した「IS12T」以来となる。しかしMWC 2015では、ほかの端末メーカーも日本向けWindows Phoneを展示している。果たして最初に発売するのはどのメーカーになるのか、激しい競争が繰り広げられることになりそうだ。

→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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