PCの新たな可能性を示した「Surface Studio」と「Surface Dial」:鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/2 ページ)
うわさのオールインワン型Surfaceは、高画質の28型ディスプレイを備えて「Surface Studio」の名前で登場。周辺機器の「Surface Dial」にも注目だ。
Surface Bookのマイナーチェンジモデルも
今回は仕様強化したSurface Bookのマイナーチェンジモデルも発表された。
プロセッサそのものは前世代のSkylakeこと第6世代Coreだが、GeForce GTX 965Mの採用でGPU性能が2倍になり、バッテリー容量の30%増量でバッテリー駆動時間は最大16時間まで延びた。この変更により、重量は約1.647kgと微増している。つまり、GPUや大容量バッテリーを内蔵したキーボード側を強化した製品だ。米国では予約が始まり、発売は11月10日となる。日本での発売予定は未定だ。
なお、Surfaceブランドの既存製品は販売継続のようだ。既存の「Surface Pro 4」と「Surface Book」については、それぞれ最低価格が899ドルと1499ドルといった具合に、登場当初の価格を維持している。ただ、公式のMicrosoft Storeをはじめとして実際には100~200ドル程度の割り引きが常態的に行われており、実質的な値下げとみている。
Surface Bookに新しいハイエンドモデルとして追加し、実質値下げのSurface Pro 4とSurface Book既存モデルを合わせることで、2016年末のホリデーシーズン商戦を乗り切ろうというのがMicrosoftの戦略だろう。ハードウェアそのものの根本的なアップデートは、「Windows 10 Creators Update」が提供される2016年春以降に持ち越されるとみられる。
Surface BookもしくはSurface ProでWindowsハードウェアを新調しようと考えているユーザーは、来春の新製品を待つか、あるいは値下げされた旧製品かで悩むことになりそうだ。
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