Google Homeで多機能スマートリモコン「RS-WFIREX3」を使って分かったこと シンプルな音声コマンドでエアコンを快適に操作可能:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はラトックシステムのスマートリモコン「RS-WFIREX3」をGoogle Homeで使用する場合の設定方法から使い方、メリット・デメリットを紹介する。
ショートカット機能を使って音声コマンドを短縮
RS-WFIREX3に音声コマンドで指示を出す方法は2通りある。1つは「OK Google、家電リモコンを使って○○して」と、直接呼び掛ける方法だ。音声コマンドの中に「家電リモコンを使って」と「○○して」という、デバイス名と命令の両方が入るのがポイントだ。デバイス名を省略して「OK Google、○○して」では反応しない。
もう1つは、「OK Google、家電リモコンにつないで」で最初に接続を行い、家電リモコンの“中の人”を呼び出してから、具体的な操作を指示する方法だ。この場合、中の人が「次は何をしますか」と質問してくるので、それに対して指示する形になる。先ほどの方法のようにデバイス名と命令をまとめて1つの音声コマンドで伝えるのではなく、バラバラに伝えることになる。
つまりどちらの方法でも、デバイス名を省略することができず、これだけだと非常に煩わしいわけだが、実はGoogle Homeが備える機能を使うことで、デバイス名を省くことができる。その機能とは、Google Homeの「ショートカット」機能だ。
その名の通り音声コマンドのショートカットを作成できる機能で、デバイス名を含む音声コマンドからデバイス名を取り除いたり、あるいは文言そのものを言いやすいようカスタマイズしたりできる。あまり短くしすぎて別の音声コマンドと誤認されないようにだけ注意すれば、自由度は非常に高い。
機能よりも使い勝手や設定のしやすさにスマートさを
以上のように、Google Homeのショートカット機能を併用することで、かなり快適に使えるようになる。前回のAmazon Echoとの組み合わせでは、反応するまでのレスポンスの遅さが課題だったが、このGoogle Homeとの組み合わせでは、筆者の環境ではそこまで遅いとは感じられない。
そんなわけで、もしAmazon EchoとGoogle Homeが両方使える環境にあるのなら、エアコン単体の操作についてはGoogle Homeを使った方が快適かもしれない。
現時点での問題点はやはり、家電リモコン自体のセットアップも含めて、設定手順が複雑、かつ難解であることだ。Amazon Echoと組み合わせる場合にもいえることだが、その原因は、アプリにせよマニュアルにせよ、あれこれ詳しく説明しようとしすぎて情報量が膨大になっていることに尽きる。
設定している間は意味がさっぱり分からず、設定ができた後に目を通して「なるほどそういう意味だったんだ」と分かる項目があまりにも多い。発売後に機能が続々と追加されて一段落ついた格好のRS-WFIREX3だが、今何より求められるのは、機能の追加よりも、こうした分かりやすさの部分の改善だと感じる。使い勝手や設定のしやすさにおいても、スマートさを追求してほしいと切に願う。
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