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2019年は「エッジAIがもたらすソフトウェアの進化」に注目 しかし停滞を招く要因も本田雅一のクロスオーバーデジタル(3/3 ページ)

2018年はクラウドとエッジ、両方のAIが進化することで、テクノロジー業界が進んでいくという道筋がはっきりしてきた年だった。2019年は特に「エッジAI」に注目だが、進化を停滞させるかもしれない要因もある。

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AIへの傾倒は「モノへの回帰」を前進させる

 2019年という時間軸をいったん脇に置いて考えるなら、この流れが進む先にあるのは(昨年も同じことを書いたが)、「デバイス価値への回帰」だと考えている。

 もちろん、クラウドは大きなパワーを持っているし、繰り返すようだがGoogleはもっと巨大になっていくだろう。そのうちAppleを超える規模になるに違いない。それは事業領域、ビジネスモデルが異なるからだ。

 しかし、エンドユーザーの視点から見たとき、クラウドがいくら便利で素晴らしいものになったとしても、それを利用するのはデバイスである。そしてデバイスの使い勝手を決めるのは、デバイス自身のデザインであり、使いやすさであり、またAIに着目するならばエッジ領域でのAI活用だと思う。

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 だからこそ、これからは「モノ自身の価値を見直す方向」への回帰が進むと思うのだ。

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