レビュー

「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」のIris Plus Graphicsでゲームを試して分かったことゲーミングPCの道(1/4 ページ)

Razerの「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」(以下、Stealth 13)は、第10世代CoreとIris Plus Graphicsを備えた13.3型のゲーミングPCだ。さまざまなテストから、その実力を試した。

 前回は、Razerの13.3型ゲーミングPC「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」の外観を中心に、ストレージの性能をチェックした。今回は、システムだけでなくグラフィックスのIntel Iris Plus Graphics(以下、Iris Plus)のパフォーマンスを細かく見ていく。


1920×1080ピクセル表示に対応の13.3型液晶ディスプレイを搭載した「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」

HWiNFO64の画面

システム全体のパフォーマンスをチェック

 最初に、評価機と比較に用意したPCのスペックをまとめた。比較用マシンAはリッチなゲーミングPC、比較用マシンBはディスクリートGPUを備えたゲーミングPCだ。

評価機(Razer Blade Stealth 13 Mercury White)

  • CPU:Core i7-1065G7(第10世代、4コア8スレッド、1.3GHz~3.9GHz)
  • GPU:Intel Iris Plus Graphics(CPU内蔵)
  • メモリ:16GB
  • ストレージ:256GB NVMe M.2 SSD

比較用マシンA

  • CPU:Core i7-9750H(第9世代、6コア12スレッド、2.6GHz~4.5GHz)
  • GPU:GeForce RTX 2060(グラフィックスメモリ:6GB)
  • メモリ:16GB
  • ストレージ:512GB NVMe M.2 SSD

比較用マシンB

  • CPU:Core i5-8265U(第8世代、4コア8スレッド、1.6GHz~3.9GHz)
  • GPU:GeForce MX250(グラフィックスメモリ:2GB)
  • メモリ:8GB
  • ストレージ:512GB NVMe M.2 SSD

 まずはCPUの性能を測る「CINEBENCH R20」の結果を掲載する。比較用マシンAとStealth 13を比べるとかなりの差が出ている。測定中にタスク マネージャーのCPU使用率を見ると、Stealth 13では使用率100%、2.8GHzでの動作であったのに対して、比較用マシンAは100%であっても3.6GHz付近で動作していた。このためCPUクロックの差がストレートに出てしまったと考えられる。

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Stealth 13におけるCINEBENCH R20の結果

比較用マシンAでのCINEBENCH R20の結果

 続いて、システム全体をテストするベンチマークテスト「PCMark 10」の値だ。

 テスト結果は、Stealth 13と比較マシンAで同じとなっているものの、PCの基本性能を測るEssentialsの値を見ると、CPUの世代での差が出ていると言える。ビジネスアプリを使うProductivityでもよい値を出しており、評価機はまさに新世代のノートPCという感じだ。ただ、マルチメディア系のテストとなるDigital Content CreationではGPUの実力差のため、比較マシンAがよい値だった。


PCMark 10のベンチマークテスト結果

 公称で約10時間となっているバッテリー駆動時間だが、バッテリーの性能を見るPCMark 10 Battery Profileで計測したところ、Modern Officeでは4時間17分、Gamingで2時間半という結果だった。


Modern Officeでのバッテリー持続時間

Gamingでのバッテリー持続時間

底面のカバーを開けるとバッテリーが見える。容量は53.1Wh(11.55V 4602mAh)で、公称値は最大10時間だ

 続いて、グラフィックス関連のテストを見ていこう。

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