唯一無二のケースとハイレゾ対応サウンドカードが光る! コナミアミューズメントのゲーミングPC「ARESPEAR C300/C700+」を試す(2/5 ページ)
音楽ゲームを始めとするアミューズメント施設向けのゲームを手がけるコナミアミューズメントが、ゲーミングデスクトップPCを開発した。その実態はどうなのか、レビューを通してチェックしていこう。
黒くシックなデザインが美しいARESPEAR C300
続いて、エントリークラスのARESPEAR C300+を見ていこう。C300のボディーは、C700+とは対照的なブラックだ。ボディーのサイズや構造はC700+のものと同じだが、マザーボードがIntel C242チップセットを搭載したmicroATX仕様となっている。
CPUクーラーは空冷式で、マザーボードと平行して横から吸気し、ボディーの背面へと排気するようになっている。上面に各種出力端子や電源スイッチがあるのもC700+と同様で、すっきりとしたデザインが光る。
C700+とは違いC300にLEDライトは配置されず、側面パネルは樹脂製となる。空冷ゆえに、ファンの回転音が少し聞こえる。ただし、「負荷が上がると風を切る音が大きすぎてたまらない」「冷えてもファンの回転数が下がらない」といった、安めのゲーミングデスクトップPCでは起こりがちな現象は全く見受けられない。
背面のカバーを外すと、その他のインタフェースにアクセスできる。
マザーボードにはUSB 2.0 Type-A端子×3、USB 3.2 Gen1 Type-A端子、USB 3.2 Gen2 Type-A端子、USB 3.2 Gen2 Type-C端子、PS/2端子(マウスとキーボードで兼用)、3.5mm出力端子×3(ライン出力、センター/LFE、サラウンド)、3.5mm入力端子(ライン、マイク)、光デジタルオーディオ出力を備えている。C700+と比べるとポートの数こそ減ってはいるが、オーディオを重視した仕様であることには変わりない。
グラフィックスカードにはDisplayPort 1.4出力端子、HDMI2.0b出力端子とDVI-D出力端子を備えている。サウンドカード回りはC700+と同様だ。
ゲーミングPC入門には十分なスペック
C300に搭載されているCPUはCore i5-9400F(2.9G~4.1GHz、6コア6スレッド、GPUなし)、GPUはGeForce GTX 1650(グラフィックスメモリ4GB)と、やはり同価格帯のゲーミングPCと比較すると控えめだ。メインメモリは8GB、ストレージは512GBのNVMe SSDのみで、HDDは備えない。
ただし、最近のPCゲームが要求するスペックを考えると、入門機としては十分な性能は確保できている。PCI Expressスロットには空きがあり、5.25インチドライブベイも“から”なので、後から必要になったら換装、増設をすればいい。
ハイクオリティーな音質を提供する「Xonar AE」
先述の通り、ARESPEAR C300/C700+にはASUS製のサウンドカード「Xonar AE」が搭載されている。専用のユーティリティーソフトウェア「Sonic Studio」もプリインストール済みだ。
Sonic Studioを使うと、サウンドカードから出力される音声を細かく調整できる。特に「オーディオエンハンスメント」の項目では、周波数ごとに個別のイコライザーを適用できる。「Jazz」や「Rock」といったプリセットも用意されており、聞きたい音楽に合わせてさまざまな設定を使い分けられる。
実際にハイレゾ対応ヘッドフォンを接続して音楽を聴いてみたところ、ベースの低音をしっかりと表現しつつ、ボーカルやストリングスの音まで明瞭に聞こえる印象を受けた。150オームの高品質ヘッドフォンアンプで、しっかりとサウンドを聴かせてくれる。
LEDの発光パターンを制御する「ARESPEAR LED EDITOR」
C700+にはボディーの側面と内部にLEDライトが配置されている。ライトの発光パターンは、専用のWebアプリ「ARESPEAR LED EDITOR」で設定を行い、PCにプリインストールされているアプリケーション「ArespearLED」にそのデータを読み込ませることでカスタマイズ可能だ。
発光パターンはプリセットとして「WAVE」「BREATH」「RAINBOW」「COLORFUL」がある他、輝度自体の調整や発光時間、発光する部位などを個別に設定できる。
関連記事
コナミがゲーミングPC市場に参入 デスクトップPCに加え各種周辺機器も
コナミアミューズメントがゲーミングブランド「ARESPEAR」(アレスピア)の立ち上げを発表、公式サイトをオープンした。新登場の「GeForce RTX SUPER」シリーズでNaviへの迎撃態勢は万全か
NVIDIAは7月2日、新GPUの「GeForce RTX SUPER」シリーズを発表した、早速、GeForce RTX 2070 SUPERおよびRTX 2060 SUPERのパフォーマンスを見ていこう。GeForce RTX SUPERグラフィックスカード、各社から販売開始
NVIDIAがこのほど発表したGeForce RTX 2060/2070 SUPER搭載グラフィックスカード製品が各社から発売された。NVIDIAがCUDAコアを増加した「GeForce RTX SUPER」シリーズを発表 価格は399ドルから
NVIDIAからGeForce RTX 2080、同2070、同2060シリーズの新ラインアップ「GeForce RTX SUPER」シリーズを発表した。発売は7月9日から(RTX 2080 SUPERのみ7月23日)の予定だ。GeForce GTX 1650はライトゲーマー層に福音をもたらすのか
NVIDIAが、モバイル向けのGeForce GTX 1600シリーズと同時にアナウンスしたのが、デスクトップPC向けのGeForce GTX 1650だ。その性能はいかほどのものか、AMDのGPUと合わせてテストをしてみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.