レビュー

VESAマウント対応で実売2万円台前半のモバイルディスプレイ「CIO-MBMN1080P」を試すモバイルディスプレイの道(1/2 ページ)

CIOの15.6型モバイルディスプレイ「CIO-MBMN1080P」は、標準でVESAマウントに対応したユニークな製品だ。実売で税込み2万2000円を切る価格面でも魅力的な本製品をチェックした。

 CIOの「CIO-MBMN1080P」は、15.6型のモバイルディスプレイだ。このサイズのモバイルディスプレイのトレンドを一通り押さえつつ、実売価格が税込み2万1780円(原稿執筆時のAmazon価格)というリーズナブルな価格設定が特徴となる。

 見た目は一般的なタイプながら、他にはない特徴がいくつかあるこの製品について、どのような製品なのかをチェックする。


CIOの15.6型モバイルディスプレイ「CIO-MBMN1080P」

モバイルディスプレイながらVESAマウントに対応

 画面サイズは、現在のモバイルディスプレイで主流の15.6型だ。画面解像度は1920×1080ピクセル、視野角は上下/左右ともに170度、コントラスト比は1000:1、IPS方式の液晶で、パネルはノングレアとなっている。タッチ操作には非対応だ。

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画面サイズは15.6型だ。モバイルディスプレイとしては極めて一般的な外観になっている

背面。角度は2段階に調整できる

通常の角度を横から見たところ。底面のシートは折りたたんでも、伸ばしても構わない

角度はもう一段階倒すこともできるが、角度が急なので使うシーンは限られそうだ

付属品の一覧。接続に必要なケーブルが一式用意される他、USB電源アダプターも付属する。また写真にはないが、ワイヤー製の簡易スタンドも付属する

右側面に2基のUSB Type-C×とmini HDMI端子がある

左側面はメニュー操作用のジョグダイヤルと電源ボタン、さらに3.5mmイヤフォンジャックを備える

ベゼルと画面の間には段差がある。タッチ操作には非対応だ

 本製品にはマグネット吸着式のカバーが付属しており、組み変えることでスタンドとして利用できる。角度を2段階で変更可能なのは他社製品と概ね同様だが、本体の下に敷く面のフットプリントが広めなのはマイナスだ。取り扱い説明書の図解とは異なるが、先端部分を下に折り返した方が、コンパクトに設置できてよいだろう。

 重量は、公称値で本体が約890g(実測は約885g)、カバーは約390gで、合計は実測約1279gと、15.6型の製品としてはやや重い。推測だが、これはボディーに他社製品によくあるプラスチック系の素材ではなく、アルミ合金を使っているのが理由ではないかと思う。強度面ではアドバンテージがありそうだが、もう少し軽い方が扱いやすかったのは事実だろう。

 こういったモバイルディスプレイには珍しく、VESAマウント用の穴(75mm)が背面に用意されている。購入後にワークスタイルの変化などで本製品を持ち歩かなくなった時に、ディスプレイアームに取り付けて据え付けで利用できるのはありがたい。こうしたVESAマウント製品には本格的なスタンドもあるので、それらと組み合わせるのもありだろう。


スタンドと一体型のカバー(右)が付属する

本体を覆った状態。マグネットで吸着するタイプだ

組み立て方そのものは一般的なモバイル液晶ディスプレイと同様に、まずは本体を起こす

そのまま、本体の下端をカバーの段差部分に吸着すれば完成だ。磁力は強く安定している

本体の重量は実測で約885gだ

カバー込みだと実測で約1279gだった。15.6型であることを考慮しても軽量な方ではない

ボディーの背面には段差がある。下部にはスピーカーとVESA規格のマウント用ネジ穴がある

VESAマウントは75mm規格に対応する

 早速、PCに接続してみよう、

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