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人は減ったが店は開いている――緊急事態宣言後のアキバ:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
緊急事態宣言が再び発令された当日の秋葉原電気街を取材した。PCパーツショップでは、ミドルレンジのグラフィックスカードがまとめ買いされるなど、新たな動きが見られた。
1月8日の昼過ぎに秋葉原を歩くと、すぐに例年の年初と比べて明らかに往来が少ないと分かった。PCパーツショップの店内も同じ印象だ。「1月4日以降はじわじわと人が減って、現在に至る感じです」(パソコンSHOPアーク)、「強風と寒波もあってガクンと減ったのは1月7日からですね。もちろん緊急事態宣言の影響もあるでしょう」(TSUKUMO eX.)など、概ね三が日以降に人の流れが落ち着いたと話すショップが多かった。
「前のときより皆落ち着いていますね」――客足の減少は4~7日頃から
一方で、2020年4月に緊急事態宣言が発令されたときのように、日中からシャッターを閉める店舗はほぼなかった。前回は臨時休業に踏み切ったドスパラ秋葉原本店も「今回は今のところ休業の予定はありません。密にならないように心がけて営業を続けていきます」と語る。
宣言内容に合わせて、Go Toキャンペーンの停止期間を延長したり、営業時間を20時までに短縮したりする動きはみられるが、全体的に最小限の変化で対応する傾向が強い印象だ。某ショップは「2020年4月のときは短距離走のつもりのところが多かったと思いますが、もう誰しも長距離走だと分かっていますしね。店側もお客さんも落ち着いたものですよ。大手を振ってセールを打てないのがもどかしいですが、仕方ないです」と淡々と話していた。
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緊急事態宣言下ながら至って冷静な空気が流れている。が、グラフィックスカード売り場だけは別の熱気に包まれているようだ。
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