GeForce RTX 3070 Ti搭載カードが一斉に登場!:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
GeForce RTX 3080 Tiに続き、RTX 3070 Tiを搭載したモデルも一斉に登場し、グラフィックスカード売り場が再び賑やかになってきた。放出特価と思われたRyzen 9 3900Xを高コスパのまま再入荷する動きも見られた。
既報の通り、6月10日22時にNVIDIAの新GPU「GeForce RTX 3070 Ti」を搭載したグラフィックスカードが複数のメーカーから一斉に売り出された。価格は9万円弱から14万円弱(税込み、以下同)だ。
「10万円切りのモデルが大人気です」――RTX 3070 Tiカードの評判
GeForce RTX 3070 TiはRTX 3080とRTX 3080の間に位置するGPUで、6月3日に登場したRTX 3080 Tiと同じく、暗号資産のマイニングに不向きな「Lite Hash Rate(LHR)」を採用している。メモリにGDDR6Xを採用し、メモリクロックが19Gbps相当になるなど、RTX 3080 Ti/3080との共通点も多く、発売前から注目を集めていた。
ドスパラ秋葉原本店で展示中のラグジュアリーなGeForce RTX 3070 Ti搭載モデル。採用カードはPalitの「GeForce RTX 3070 Ti GameRock OC」(10万5000円前後)だ
購入者はRTX 3080 Tiカードと比べると、「自分で使うように買っていく人の割合が増えた印象です」(ドスパラ秋葉原本店)という。また、別のショップは「組織的な転売ヤーが買わなくなったのが大きいかなと。発売時に並ぶ人は減りましたが、純粋にその人数分という感じです」と話していた。
初回に人気があったのはPalitの「GeForce RTX 3070 Ti GamingPro」(9万円弱)やZOTACの「GAMING GeForce RTX 3070 Ti Trinity」(9万円弱)など、10万円以下で買える比較的安価なモデルだ。あるショップは「個人転売ヤーに目を付けられやすいところではありますが、今はグラフィックスカード全体が高騰しているので、自分で使うにしても『少しでも安く』という心理が働いているところもあるのかなと思います」と推測していた。
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