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「メモリは全般的に値上がりしています」の声がちらほら聞こえるアキバ:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
ここ最近目立っている円安傾向から、PCパーツの値上がり不安が日増しに高まっている。特にメモリに関しては、既に値上がり傾向が見られるというショップもある。
4月に入り、PCパーツショップで動向を尋ねていると、価格に関する不安がこぼれることが明らかに多くなったと感じる。
「何しろ、安くなる材料が皆無ですから」
某ショップは「PCパーツの大半は輸入品なので、急激な円安は値上がりに直結します。今のところは代理店の在庫で踏みとどまっているところがありますが、長くは続かないでしょう。何しろ中長期で見ると、安くなる材料は皆無ですから」と話していた。
直近の円安傾向だけでなく、長く続く半導体不足やコロナ禍、ウクライナ情勢などの影響に言及するショップも複数あった。そういった重層的な不安材料があるからか、先を見通す話は聞こえてこない。
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そうした中で、特に値上がり懸念が大きいパーツとしてメモリを挙げるショップが多かった。TSUKUMO eX.は「間もなく、DDR5もDDR4も全般的に値上がりすると言われています。メーカー単位ではどうすることもできない状況のようですね」という。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店のように、既に値上がり傾向が出ていると語るショップもあった。
他にも、NASや一部のSSD、HDDなども近々の値上がり候補に挙がっている。今のところは供給に関しての不安視は薄いため、転売などの動きを喚起する可能性は低そうだが、一方で安定とも遠い状況にある。予断せずに動向を見守りたい。
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