レビュー

この大画面は誰のため? アイリスオーヤマの15.6型Androidタブレット「LUCAタブレット TM152M4N1」の実態に迫る(1/4 ページ)

アイリスオーヤマが15.6型のAndroidタブレット「LUCAタブレット TM152シリーズ」を発売した。大画面であることが魅力なのだが、SNSでは「スペックと価格が不釣り合いである」という指摘が相次いでいる。実際の所はどうなのか、使って検証してみよう。

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 アイリスオーヤマが9月15日、15.6型という大型Androidタブレット「LUCAタブレット TM152M4N1」「LUCAタブレット TM152M8N1」を発売した。同社はこれまでも8型や10型のタブレットをリリースしているが、15.6型は初めてのサイズ。他社を見ても、このサイズのAndroidタブレットはめったになく、事実上「史上最大サイズのAndroidタブレット」と呼んでも差し支えないだろう。

 しかし、両モデルのネットでの反応を見てみると「スペックと価格のバランスが不釣り合い」という意見が多く見受けられた。しかし、それはあくまでも“仕様書”を見た上での論評であり、実際の使用感はまた別の話である。

 そこで今回は、下位モデルに相当するTM152M4N1(税込み通常直販価格8万7800円)の評価機を通して、LUCAタブレット TM152シリーズの実態をチェックしていこうと思う。一体、どのような人に最適なタブレットなのだろうか……?

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LUCAタブレット TM152M4N1

第1印象はとにかく「大きい」 ディスプレイはフルHD

 LUCA Tablet TM152M4N1は、15.6型のIPS液晶ディスプレイを備えている。先述の通り、Androidタブレットとしては事実上の最大サイズといって良いだろう。

 このサイズともなると、さすがに気軽に外に持ち出して使う気にはなれないが、≪自宅内で移動して使う分には苦にはならない。専用スタンドも付属しているので、普段はダイニングテーブルに設置して1人、あるいは家族で動画やニュースを視聴しつつ、必要に応じてソファーや寝室に持ち運ぶといった使い方も容易だ。

 ただし、防水や防塵(じん)設計は特にうたっていないので、風呂場やホコリの多い場所での使用は避けた方が無難である。


大きなボディーを支える、しっかりとした作りのスタンドが付属する。ただし、本当に純粋なスタンドで、ドッキングステーションやポートリプリケーターのような機能は備えない

 大画面となると、ディスプレイの解像度も気になる所だが、ここはフルHD(1920×1080ピクセル)にとどまる。価格の手頃感を考えると致し方ない面もあるが、このサイズなら解像度は4K(3840×2160ピクセル)あっても良いように思えるので、少し残念である。

 また、このサイズなら「デジタイザーペンで液晶タブレット(液タブ)っぽく使いたい!」と思うかもしれないが、このモデルはデジタイザーペンに対応していない。ただし、指によるタッチ操作を再現するタイプの汎用(はんよう)的なペンであれば利用可能だ。


15.6型IPS液晶ディスプレイの解像度はフルHDとなる。デジタイザーペンは非対応だ
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