HHKBにもう1つの選択肢! メカニカルキースイッチ+スティックのキーボード「HHKB Studio」を試す(5/7 ページ)
PFUの高級キーボード「Happy Hacking Keyboard」シリーズに、満を持してフラッグシップモデルとなる「HHKB Studio」が加わった。その明らかになった全貌を伝えるべく、早速実機をレビューしよう。
斬新なジェスチャーパッド機能
ジェスチャーパッドは、HHKB Studioで最も斬新な新機能だろう。キーボードの側面と手前の面がタッチパッドになっていて、指でスライドさせることで操作を行える。HHKB Studioのティーザー広告でキーボードの左右、手前側に光が走るような演出があったが、おそらくこのジェスチャーパッドを表現していたものと思われる。
ジェスチャーパッドは合計4カ所に搭載されているが、どれも細長い形状になっており、側面は上下方向のみ、手前面は左右方向のみの操作となる。デフォルトでは左側面が上下矢印キー、右側面がスクロール、手前面の左側は左右矢印キー、手前面の右側はウィンドウ切り替え(Alt+Tab)が割り当てられている。
HHKB Studioのボディーはベース部分に一回り小さなトップ部分を乗せたデザインとなっているが、ジェスチャーパッドはトップ部分に配置されている。ジェスチャーパッドが反応しないな、と思ったらベース部分をこすっていた、ということが何度かあった。
逆に何気なく側面に当たってしまい、気がついたらカーソルが変なところに移動している、ということもあった。ジェスチャーパッドの感度はFn2+6~9キーで4段階に設定できるので、反応に応じて変更するとよいだろう。特にキーボードの位置を調整しようとするとたいていどこかのジェスチャーパッドに触れてしまうので、設定を変更してFnキーと同時押ししたときだけ反応するようにしてしまうのがいいかもしれない。
ジェスチャーパッドはすごく便利に使えるような気がするのだが、短い試用期間中にそのレシピを見つけ出すことはできなかった。カーソルキーの代わりにジェスチャーパッドが代用できるのであれば、カーソルキーのない英語配列でも直感的な操作がしやすいのでは、と期待したのだが、自分の左手は思いの外に細かい操作ができなかったし、親指は右も左も1文字単位で操作できるほど器用ではなかった。
スクロール程度であればなんとかなるが、それでも親指を外側から内側に向けて滑らせるのは困難だった。
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PFUの高級キーボード「HHKB(Happy Hacking Keyboard) Professional HYBRID Type-S」の無刻印モデルに挑戦している筆者。もう少し快適に操作できないものか――本体のディップスイッチとキーマップ変更ツールでカスタマイズして、より便利に使える方法を見つけたので紹介したい。
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