ニュース
アドビのWindows版「Illustrator」で起動しないトラブルの報告が相次ぐ(解決策あり) macOS版「Lightroom Classic」ではSonomaで一部機能が利用できない問題も
アドビのカスタマーサポートが、公式XアカウントにおいてWindows版「Illustrator」で起動しないトラブルと、macOS版「Lightroom Classic」の一部機能が正常に動作しないトラブルについて告知している。後者については回避策のないトラブルもあるため、OSのアップデートを見合わせるように呼びかけている。
アドビのカスタマーサポートが、Windows版「Illustrator」と、macOS版「Lightroom Classic」に関する注意喚起を行っている。
Windows版Illustrator:起動しないトラブルの報告が相次ぐ
Windows版Illustratorでは、アプリそのものが起動しないという問い合わせが相次いでいるという。この問題はセキュリティソフトのセキュリティ機能とIllustratorが“競合”することが原因であることが多く、ほとんどの場合はアプリが使うフォルダー、あるいは実行ファイルそのものをスキャンの「例外」に加えることで解消できる。
ただし、フォルダーや実行ファイルを例外に加えることには一定のリスクもあるので注意したい。
advertisement
Windows版Illustratorが起動しない事象に関する告知
macOS版Lightroom Classic:最新OSで一部機能が使えない事象
macOS版Lightroom Classicでは、macOS Sonoma 14.2の環境において以下の機能が正常に動作しない事象が確認されたという。
- モバイルデバイス/カメラからの直接読み込み
- OS標準の「Image Capture(イメージキャプチャ)」アプリを介して取り込んだ画像は編集可能
- SDメモリーカードからのデバイスとしての読み込み
- 読み込みウィンドウの「ファイル」からSDメモリーカードを選ぶことで読み込み可
- カメラのテザー(遠隔)撮影
- 回避策なし
アドビでは、現在Appleと連携して上記の不具合の解消に向けて対応している。特にカメラのテザー撮影については不具合の回避策がないため、解決するまでの間はOSのアップデートを見合わせることが推奨される。
macOS版Lightroom Classicの不具合に関する告知
関連記事
アドビ、画像生成AI「Adobe Firefly Image 2 Model」の一般提供を開始
アドビは、画像生成AI「Adobe Firefly Image 2 Model」の一般提供開始を発表した。ライカが世界初のフェイク対策機能を備えた「M11-P」を発売 直販価格は147.4万円
ライカ(Leica)が、C2PA規格に準拠する「来歴データ」の記録に対応するレンズ交換式カメラ「Leica M11-P」を発売した。商用モデルとしては初めての来歴記録対応モデルで、不正なコピーやねつ造への対策につなげる。ソニーがAP通信と「来歴記録カメラ」の実証実験を実施 「α1」「α7S III」「α9 III」に来歴記録機能を実装へ
ソニーがAP通信と写真に「電子署名(来歴記録)」を添付する実験を数次に渡り実施していたことを発表した。同社では、2024年春をめどに「α1」「α7S III」「α9 III」を対象に電子署名を添付する機能を実装する予定だが、当初は一部の報道機関限定で展開する可能性があるという。アドビ、より簡単に写真加工ができるAI機能も盛り込まれた「Photoshop Elements 2024」「Premiere Elements 2024」を発表
アドビは、同社製写真編集ソフト「Photoshop Elements」および動画編集ソフト「Premiere Elements」の最新版を発表した。アドビがWebブラウザで使える「Photoshop」を正式リリース 生成AI「Firefly」も実装
アドビのレタッチツール「Adobe Photoshop」のWeb版を正式リリースした。正式リリースに合わせて、同社の生成AI「Adobe Firefly」も統合し、デスクトップ版と同様に「生成塗りつぶし」や「生成拡張」を利用できるようになった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.