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まるでMac miniのような小型で明るいプロジェクター「Dangbei Atom」を試して分かったこと今どき! 買いどき! デジモノ道案内(1/3 ページ)

コンパクトで場所を取らず、明るいプロジェクターが登場している。まるでMac miniのようなボディーサイズの「Dangbei Atom」を試してみた。

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 以前には、国内でも盛り上がりを見せていたホームシアター。各社からハイエンド仕様のプロジェクターが多数リリースされていたが、その後は人気のモデルが比較的安価なモバイルプロジェクターに移っていった印象がある。

 しかし、コロナ禍での在宅需要もあってか、最近ではまたハイエンドなプロジェクターが増えてきたようだ。今回紹介するHangzhou Dangbei Network Technologyの「Dangbei Atom」(ダンベイ アトム)もそのような流れに乗ったモデルの1つだ。


Hangzhou Dangbei Network Technology(ハンジョウ・ダンベイ・ネットワーク・テクノロジー)というメーカーは聞きなれないという人も多いと思うが、2013年に設立された、比較的新しい中国のホームエンターテイメントサービスプロバイダーだ。日本国内でも、ハイエンドな「Mars」シリーズや、小型の「Neo」などのプロジェクターを販売している。

 今回発売されたDangbei Atomは、Google TVを搭載したハイエンドモデルだ。安価なプロジェクターの場合、Android TVやGoogle TVを採用していてもGoogle PlayからNetflixをインストールできないという場合もあるが、DangbeiはNetflixとライセンス契約しており、そういったことはない。Netflixをはじめとして、Prime Video/Hulu/TVer/ABEMAなどを利用できる。

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 本体サイズは約19.5(幅)×19.5(奥行き)×4.8(厚さ)cmとコンパクトだ。重さも約1.28kgと軽量なので、棚に乗せたり、天吊りしたりといった使い方でも対応しやすそうだ。サイズ感はAppleの「Mac mini」に近い。底面には三脚穴があり、天吊りの場合はこれを利用することになる。


本体サイズは約19.5(幅)×19.5(奥行き)×4.8(厚さ)cmと比較的小柄でスリムだ。

背面には三脚穴があり、天吊りの場合はこれを利用する

 背面には電源入力とHDMI 1.4入力、USB 2.0、3.5mmオーディオ出力などの端子を備える。Google TV搭載で単独での映像出力が可能だが、HDMI接続やUSBストレージに保存した動画の再生も行える


背面にはHDMIとUSB 2.0、3.5mmオーディオなどの端子が用意されている、左端には電源ボタンもあるが、基本的に操作することはないだろう

 プロジェクターの仕様としてはフルHD(1920×1080ピクセル)のDLP方式で、光源には高輝度/高効率なALPDレーザー光源を採用している。同社によると、ALPDを採用するGoogle TVプロジェクターは世界初とのことだ。

 投影サイズは40~180型(約5.1mの位置から投影した場合)で、推奨は60~100型(スクリーンから約1.6m~3m)となる。オートフォーカス/スクリーンフィット/台形補正といったハイエンドなプロジェクターに求められる機能は一通り備えており、輝度は1200ISOルーメンで、HDR10やHLGにも対応している。


Dangbei Atomの特徴

DLP方式で光源にはALPDレーザーを採用する。小さいレンズをマトリクス状に配置した構造の石英ガラスフライアイレンズを採用することで、1点の光源でも多数の点光源像が行える

向かって右側面(上)と左側面(下)。どちらもメッシュ状になっており、吸気口とスピーカー(5W×2)が搭載されている

 本機にはマイク付きのリモコンが付属しており、Googleアシスタント経由で音声検索などを利用可能だ。YouTube/Netflix/Prime Videoをワンクリックで起動できるボタンも搭載されている。なお注意点として、リモコン用の電池(単4形乾電池×2本)は付属していないので、別途用意する必要がある。


付属のリモコンにはGoogleアシスタント用のマイクとYouTube、Netflix、Prime Videoの起動ボタンを搭載している

リモコン以外には、120W出力に対応した大型のACアダプターも付属する

 それでは早速投影してみよう。

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