カラーマネジメント液晶ディスプレイとしての表示品質に加えて、長澤さんが気に入ったというのが、可動範囲の広いスタンド機構だ。「Macや通常のディスプレイは傾き(チルト)しか調整できませんが、ColorEdge CX240は高さ調整ができて、画面の位置を下げて少し見下ろす姿勢で使えたり、縦回転して縦長のWebページなどを無駄なく表示してデザインの作業ができるのは便利ですね。画面に映り込みがないことも合わせて、画面の位置合わせがしやすいのはうれしいです」とのコメントで、柔軟な角度調整機構による自然な姿勢での作業は疲労の低減効果も期待できる。
また、基本的なスペックのことだが、ColorEdge CX240の画面サイズは24.1型ワイド(表示領域は518.4×324.0ミリ)なので、A4見開きやA3サイズ(420×297ミリ)を画面に実寸表示したまま、クリエイティブ系ソフトのツールパレット類も周辺に並べられる。長澤さんが24インチiMacを使い続けていたことからも、特にDTPでは使い勝手のいい画面サイズといえる。
さて今回、ColorEdge CX240を一通り試してみて、カラーマネジメント液晶ディスプレイの重要性や表示性能の高さを実感したという長澤さんだが、これまでカラーマネジメント液晶ディスプレイの存在を知りながら、導入に踏み切れなかった理由は、やはり通常のディスプレイより割高な価格が大きかったそうだ。それでは、ラインアップを一新し、直販価格で9万円台から購入できるようになったColorEdge CX240はどうだろうか。
「昔からカラーマネジメント液晶ディスプレイはとても高価で、個人で買えるようなものではないと思っていました。実際、わたしが関わった出版社やデザイン事務所といった現場でも、まだまだ導入している例は少ない状況です。ですが、こうした作業効率のアップに通じるディスプレイが10万円くらいで買えるのでしたら、もう購入候補に入ってきますね。保証期間が5年間とすごく長いことを考えると、高い買物ではないと思いますし、正直かなり欲しくなりました。これがあれば、デザイナーもいろいろとディスプレイに助けてもらえそうですね」と、ColorEdge CX240によって一歩進んだカラーマネジメント環境の導入が、より現実味を帯びてきたようだ。
カラーマネジメント液晶ディスプレイとして高い性能と機能を備えつつ、より求めやすい価格に抑えられたColorEdge CX240は、まさに新世代のColorEdgeを象徴するモデルといえる。これまで初期費用の高さでカラーマネジメント液晶ディスプレイの導入を見送ってきたデザイナーの方々も、この機会にもう一度検討してみることをおすすめしたい。
「ColorEdge CX」シリーズは、これまで「FlexScan SX」シリーズとして販売されてきた汎用(はんよう)ハイエンド液晶ディスプレイの後継機に相当する。その第1弾製品となるColorEdge CX240は、高品位なFlexScan SXシリーズをベースに、カラーマネジメント液晶ディスプレイとして必要な性能・機能を追加することで、優れたコストパフォーマンスを実現してきた。
とはいえ、汎用ディスプレイにちょっと手を加えてカラーマネジメント対応モデルに仕上げたわけではなく、静止画においてはColorEdgeの最上位モデルである「ColorEdge CG246」に匹敵する表示性能を備えているのだから、これはもうColorEdgeの主力モデルといっていいだろう。
FlexScan SXシリーズからのアップグレードポイントは、利便性の高いColorEdge専用キャリブレーションソフトである「ColorNavigator 6」への対応、定期的なキャリブレーションの手間をなくすコレクションセンサーの内蔵、より強化された表示安定化技術、黒の表現力を高めたCG246と同様の24.1型WUXGA液晶パネル、HDMI入力と2系統のUSBアップストリームに対応した豊富な入力端子、液晶パネルも含めた5年間保証(使用時間3万時間以内に限る)と多岐に渡る。
ハイグレードなFlexScan SXが初登場したのは2007年の12月。そろそろ初期に購入したユーザーは保証期間の5年を迎えるころだ。当時はColorEdgeとの価格差があって、FlexScan SXでガマンしたというデザイナーも、今度はColorEdge CX240に乗り換えてみてはいかがだろうか。特に高機能なColorNavigator 6とコレクションセンサーは、カラーマネジメント環境の構築と管理において重宝するはずだ。
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