NECパーソナルコンピュータは“攻めのビジネスPC”へ 出そろった新モデルの“こだわりポイント”を現役情シスがチェックする(2/3 ページ)

PR/ITmedia
» 2025年11月21日 10時00分 公開
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軽量化と剛性を両立した技術者としてのプライド

 世界最長バッテリー駆動時間を実現するには、それに見合った大容量バッテリーを搭載することになる。今回、新開発されたマザーボードによって大容量バッテリーを搭載できるスペースが確保できることになったが、ただバッテリーを増やすだけでは重くなってしまい、携帯性が損なわれる。

 当初、NECPCが設定していた要件は、「バッテリー(S)で本体重量1kg以下」としていたが、技術者としてのプライドから、「新バッテリー(L)で1kg以下を実現」という高い目標を掲げたという。

photo 大きなバッテリーでも1kg以下を達成するという、開発者のこだわりがある

 この要件は、非常に困難を極めた。NECPCはこの「1kg以下」に至るまで多くの試行錯誤を重ね、小さな軽量化を積み重ねていった。

 例えば、タイプVYでは底面とバッテリーカバーがそれぞれ作り分けられており、材料ごとの特性を最大活用して軽量/剛性を両立している。

 具体的な例を挙げると、底面はマグネシウム合金を採用して従来モデルと比べて約20gの軽量化を実現し、バッテリーカバーはカーボンを利用することで、従来モデルと比べて約16gの軽量化を実現している。

 ただ「作り分ければよい」というわけでもない。カーボン素材は曲がりにくい特性があるため、バッテリーカバーを取り外しにくくなるという課題も発生した。そこで、カバーの素材に合わせて爪配置を最適化することで、プラスチックの感覚に近いしなやかさに調整し、バッテリーカバーを取り外しやすくするような工夫がなされている。

photo 軽量化のためにカーボンを採用し、使い勝手も工夫されている
photo キーボードやパームレストの内部も徹底的に軽量化されている

 このように、開発過程での試作/改善をいくつも積み重ねた結果、世界最長バッテリーを搭載しながら、天板の変形を抑制した高い剛性を両立できるモデルに仕上がった。

ハード面にプラスでソフト面も NECPCのソフト面での強み

 タイプVYを例にNECPCのハード面に対する強いこだわりを確認してきたが、NECPCのビジネスPCは、ハード面だけでなくソフト面にもエンドユーザーである従業員や情シスにとってうれしいこだわりが盛りだくさんだ。

 特にPCメーカーだから提供できる独自のAI機能には目を見張るものがある。それが、「AI Plus Biz」と「バッテリーマネジメント」だ。

 AI Plus Bizとは、PCを利用している中で困ったときにすぐ頼れるAIサポートbotアプリで、マニュアルやサポートQ&A、PCの状態など信頼できる情報源をベースとした精度の高い解決策を掲示する優れモノだ。

photo 生成AIでPCのお困りごとに回答してくれる「AI Plus Biz」

 生成AIを用いたチャットbotはさまざまな場面で利用されているが、PC利用の困りごとは一般的な回答が得られるだけで、PCの操作に自信がない従業員にとってはかえって混乱を招き、「結果として情シスに問い合わせることになった」という声を多く聞いてきた。

 従業員目線からは業務の手を止めて情シスに問い合わせなければならず、急いでいるときに限って回答のレスポンスが悪い、と不満を覚え、情シス目線からは従業員からのPC利用に関する問い合わせが業務負荷となり、本来取り組むべき業務へ避ける時間が削られてしまうと、双方にとってつらいものがある。

 しかし、このタイプVYではPCごとのマニュアル、サポートQ&A、PCの状態をもとに生成AIを使ったチャットbotを実装することで、従業員はAI Plus Bizに聞けばすぐに利用しているPCにあった回答が得られ、情シスは従業員からのちょっとした問い合わせへの返答を減らせるようになるため、AI Plus Bizは双方良しの強力なツールとして振る舞ってくれる。

photo 信頼できる情報のみを提示できるようにチューニングしているだけでなく、例えば「画面の明るさを調整しましょう」ではなく「画面の明るさを変更するにはF6キーとF7キーを使いましょう」というように具体的で分かりやすくなっている

 ユーザーから見ると簡単そうに動くAI Plus Bizだが、実際はNECPC社内で課題が山積みとなり、試行錯誤の連続だったという。

 約半年間、試作検証を繰り返し、いざ製品開発に移ると想定外に信頼性の高い回答が得られず、強弱を補正する独自のDB管理技術を開発するなど、その道なりは大変なものであった。

photo 生成AI活用にあたり、一筋縄では行かない部分もあった

 さらには、開発終盤でリリース日が迫る中、回答生成に利用しているGPTのEoS(End of Service)によるバージョン切り替えや、回答速度のさらなる高速化など、最後の最後まで技術者のプライドとして、妥協せず全ての課題を製品化までに解決してきた。

 ハード面においても、ソフト面においても、技術者のプライドをかけた非常に精力的な製品開発を行う姿を見ると、まさに“攻めのビジネスPC”への本気度がうかがえるといえるだろう。

ユーザーの行動をもとにAIでバッテリー管理を最適化

 AI Plus Bizの他にも、AIを活用してユーザーの利便性を大きく向上させるバッテリーマネジメントが縁の下の力持ちとして大きな役割を果たしている。

 NECPCは2024年春より、バッテリー利用時の駆動時間や寿命延命をAIで賢く運用するバッテリー管理機能をサポートしている。初めて機能を搭載して以降、継続して機能強化を実施しており、2025年秋にはロングバッテリーモードが強化されている。

 さまざまな機能が実装されている中で、特に強みがあると感じたものをピックアップして紹介しよう。

「ロングバッテリーモード」

 まずはユーザーが選択できない項目もAIが自動的に省電力設定にしてくれる「ロングバッテリーモード」だ。

 従来はWindowsの省電力設定や、ハードウェアの省電力設定、ディスプレイの省電力設定など、異なるUIで設定変更が必要で、一部は自分で選べない項目も存在していた。

 PC操作に自信のない従業員にとっては、マニュアルがあったとしても設定ハードルは非常に高いものだったが、NECPCのロングバッテリーモードであれば、モードを切り替えるだけでそれぞれの省電力設定を自動で行える。

 さらには、会議前/会議中や動画再生を認識し、バッテリー節約機能を自動でオンにしてくれるため「会議中にバッテリー残量が切れてしまうのではないか」という不安を払拭してくれる。

photo バッテリー駆動時間を確保するために、「ロングバッテリーモード」など、ソフトウェアにも工夫が施されている

「スマート充電」

 もう1つの大きな強みは、特別なセンサーなしに、いつもの移動を学習して充電量を調整してくれる「スマート充電」という機能だ。これはPCを起動する時間帯やSSIDなどから、ユーザーが自宅にいるのか、それとも会社にいるのか、はたまた外出中なのかを判別して、フル充電するタイミングと8割充電するかを自動的に判断してくれるものだ。

 ノートPCのバッテリーは常にフル充電していると寿命が短くなる傾向があるため、一律で8割充電を行い、外出が控えている場合はユーザーがフル充電モードに手動で切り替えるといった運用がこれまでの当たり前だった。

 しかし、スマート充電機能を利用することで、ユーザーが意識せずにそれぞれ個人にあったスタイルで充電してくれる。

photo 「スマート充電」の工夫やこだわり

「アドバイス機能」

 さらに、2025年秋に実装された「アドバイス機能」では、全機種に搭載されることから、ハードウェアに依存せず、電力予測をAIで行えるようになり、ソフトウェア基盤の情報だけで適したアドバイスを提供できるようになった。

photo ユーザーの使い方を学習する「アドバイス機能」

 この電力予測のAIは外部と送受信を行わず、手元のPC内だけで完結するため、機密情報や個人情報漏えいの心配がないという点も情シスにとっては非常にありがたいポイントだ。

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提供:NECパーソナルコンピュータ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2025年12月4日