NECPCは企画/開発から販売に至るまで一括して自社で完結できることから、非常に手厚いサポートが受けられるという点も、NECPCをビジネスPCとして利用する大きな理由となる。
NECPCは日本全国でキッティング/分割配送などの導入、他社には見られない長期間の延長保守/バッテリー交換などの保守サポート、作業効率やセキュリティ強化を提供できる運用/管理、PCの利用が終わった後に安全にデータを消去しながら買い取りまで、PCライフライクルの全てにかかわるソリューションを提供できるという大きな強みがある。
第三者による保守やSIerなど複数社と契約を結ぶことなく、NECPCと契約を一本化できる点は、社内稟議(りんぎ)を行う上でも非常にありがたい。
契約の簡便化だけでなく、マスターイメージ適用、BIOS設定、ラベル貼り付けなどのPCキッティング、資産管理台帳の作成、梱包、発送準備をNECPCの米沢工場内で完結できる。そのため、情シスの業務のうち大きな割合を占めるキッティング工数の大幅削減と、二次配送における配送コストの削減を両立できる点は、NECPCを選定する上で大きなメリットだ。
他にも、他社ではなかなか見られない6年または7年の長い延長保証や、工場に着荷後、最短1営業日での修理の実施、修理後であっても工場で再キッティングをした状態で配送するプレミア延長保証サービスも目を引くものがある。
PCのキッティングや手厚い保守にとどまらず、持ち出しPCの盗難/紛失のインシデントが発生した際に、オンライン/オフラインに関わらず安全にデータ消去や、PC紛失後の自動バックアップ機能を用いたスムーズな業務復旧を実現できる「遠隔データ消去サービスprime」も、情シスの課題を解決する大きな可能性を秘めている。
NECPCは11月21日、攻めのビジネスPCの一員としてA4サイズの15.6型PC、「VersaPro タイプVX-R」(以下、タイプVX-R)と「VersaPro タイプVE-P」(以下、タイプVE-P)の2モデルを発表した。これでついにNECPCが示す“攻めのビジネスPC”の新モデルが出そろったことになる。
A4サイズノートPCはモバイルPCと比較すると、画面サイズが大きくて見やすく、豊富なインタフェースとコストパフォーマンスの高さから、基本的に据え置き機として利用しつつ、たまに持ち運びを行うといった業務スタイルにはちょうど良いモデルといえよう。
今回発表された2つのモデルについて、少し詳しくチェックしてみよう。まずはAI PCに準拠しつつ、基本性能やセキュリティが向上したタイプVX-Rを見てみよう。
CPUにはAI PCに準拠したインテルの「Core Ultra 200Uプロセッサ」が採用されており、求めるCPUスペックに応じてインテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 265U/インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 235U/インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 225Uの3種類から選択できる。
なお、選択できるCPUは全て「Intel AI Boost」に対応した最大12TOPSのNPUを搭載しており、今後拡大していくNPUをサポートしたソフトウェアにも対応する。AI PC時代に適合しつつ、NECPCの強みである延長保守を組み合わせることで、今後増えるNPU活用も視野に入れられる。
さらに有線LANやVGAポート、光学ドライブといった既存資産を活用可能なインタフェースを備えつつ、2025年のPCにふさわしく、Wi-Fi7、USB Power Delivery(映像出力対応)、フルHDのWebカメラを搭載しているため、トレンドのハイブリッドワークにももってこいだ。
タイプVX-Rは既存資産の利活用や、AI PCへの対応以外に情シスにとって非常にうれしい特徴が用意されている。それは、複数台のPCのUEFI設定を一括管理できる「DFCI」(Device Firmware Configuration Interface)だ。
Windows AutopilotやMicrosoft Intuneと組み合わせることで、インターネット経由で安全に自動キッティングを実現しながら、UEFIの設定も一括で管理できるようになる。
UEFIの設定は今まで自動化する術がなく、情シスやキッティング外注を使って1台ずつ設定する他なかった。さらに従業員がUEFIにアクセスして設定変更させないようにするには、UEFIパスワードでロックするしかなく、運用効率が非常に悪かった。
そんな中、DFCIを利用すればポリシーを配布するだけでUEFIの設定やアクセスを制限できるので、情シスのさらなる工数削減が期待できる。
もう1台の「タイプVE-Pについても少し詳しく見ていこう。タイプVE-Pは、インテルの第13世代CPUを採用しており、よりコストを抑えたビジネスPCの導入を実現するモデルだ。
第13世代CPUが発売されてからしばらくたつが、いまだビジネスPCに人気なモデルで、十分なパフォーマンスを発揮してくれる。よりコストを抑えてビジネスPCを調達したい企業ユーザーにおすすめだ。
前モデル(VE-N世代)と比較して、DDR4メモリからより高速なDDR5にアップグレードされており、CPUの世代変更なしに約7.5%の性能向上を実現している。
インタフェースは前モデルから継続して、有線LANポートにHDMI出力ポート、USB 3.2 Gen2 Type-CポートにUSB3.2 Gen1 Standard-Aポート、ヘッドフォン/ヘッドフォンマイクジャック、光学ドライブを搭載している。
タイプVX-Rと比較すると、USB Power Delivery(映像出力対応)ポートは搭載されていないが、据え置き機として利用するのであれば支障はない。業務スタイルによってはタイプVE-Pの方がコストをより抑えられるため、軍配が上がるのではないだろうか。
キーボードには、ノートPCながら、3列テンキー付きのアイソレーションキーボードが採用されており、デスクトップPCに近い感覚で入力業務を行えるのも見逃せない。
今回紹介したタイプVX-RとタイプVE-Pは、どちらもWeb会議のサウンド品質を向上させるヤマハのソフトウェア「AudioEngine」が搭載されている。
このAudioEngineは、Web会議の状況に合わせてモードを切り替えることで、音声出力を自動的に調整する機能を備えており、室内エコーやタイピング音、環境ノイズをそれぞれ抑制しつつ、音量バランスを補正してくれるため、Web会議のストレスをPCに標準で搭載されているソフトウェアで解消してくれる。
AI PCに対応したタイプVX-Rでは、AudioEngineの性能が強化されており、あらかじめ登録されている話者の声以外を抑制しながら、登録された話者の声のみを強調させることも可能だ。
この機能により、出社時や移動時にWeb会議用のヘッドセットを忘れたとしても、快適なWeb会議を実現できるため、情シスによく問い合わせされるPCの音声トラブルに関する問い合わせ数の減少も期待できる。
タイプVX-RとタイプVE-Pが発表され、ついに2025年モデルのビジネスPCが出そろったNECPCだが、冒頭で紹介した攻めのビジネスPCを体現するために、さまざまな工夫や技術が詰め込まれた2025年モデルのビジネスPCは、業種や企業規模に関わらず導入することで自社のビジネスをさらに加速させる可能性を大いに秘めている。
技術の粋が込められたPC本体だけでなく、ワンストップサービスを実現した手厚いサポートによる情シスの稼働負荷軽減や、PCの調達コストが増大している中で長期間の延長保守も選択できる。ビジネスPCの買い替えを検討しているなら、NECPCを導入モデルとして検討してみてはいかがだろうか。
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