新型MacBookでWindows Vistaをドライブした:BDの再生もトライ(2/2 ページ)
NVIDIAの新チップセットを全面的に採用した新型MacBookで、Windows Vista Ultimateを走らせてみた。
Windowsエクスペリエンスインデックスではオール5以上を獲得
それでは、Windows XP Home Edition(SP3)と同じテスト項目に加え、CINEBENCH R10を追加したテスト結果を見ていこう。
統合チップセットとはいえ、新たに採用したGeForce 9400M(NVIDIAではGeForce 9400M G)のおかげでグラフィックス性能は大きく向上しており、PCMark05の総合スコアも4403と良好だ。それは3DMark06やFFベンチの結果にも現れており、従来モデルのIntel GM965 Expressチップセット(Intel GMA X3100)から大きく飛躍しているのが分かる。過度な期待は禁物だが、ライトなオンラインゲームなら十分に対応が可能なパフォーマンスを獲得したといえるだろう。Windowsエクスペリエンスインデックスの画面も、これまではグラフィックスやゲーム用グラフィックスが足を引っ張っていたが、新型ではプロセッサの5.0が最低スコアとなった。
最後に海人氏作の「BBench 1.01」を利用してバッテリーの駆動時間をテストした。画面輝度は最高で、電源プランは「バランス」、10秒おきにキーボード押下、60秒ごとに無線LAN(IEEE802.11n)によるインターネット巡回(10サイト)を行う設定で、駆動時間は138分(2時間18分)だった。もっとも、画面輝度は17段階に切り替えられるほか、Windows Vistaの電源設定で細かく追い込んでいけば、3時間以上の駆動時間は容易に得られるはずだ。
PC USERでは下の関連記事にもあるように、さまざまな角度から新型MacBookファミリーを取り扱っているが、それだけ注目度が高い製品であるのが分かる。新型MacBook(MB466J/A)の価格は14万8800円だ。Windows環境で本機と同等のパフォーマンスを得たいのであれば、より低価格なモデルが豊富にあるのも事実だ。しかし、アルミニウムによる“ユニボディ”を身にまとった本機以上の高い質感を備えたPCを見つけるのは、価格帯を引き上げたとしてもなかなか難しい。OSの壁はあるが、インストールの手間さえ惜しまなければ魅力的なハードウェアをWindows環境でも存分に活用することが可能だ。Macユーザーだけに、この製品を独占させておくのはあまりにももったいない、と思うのは筆者だけではないだろう。
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