AtomでもフルHDがOKよ──“ION”搭載超小型ベアボーン「Valore ION 330」で遊ぶ(2/3 ページ)
一部の自作ユーザーから熱烈に支持されているAtom搭載マザーボードだがHD動画の再生には力不足。この弱点を解消する“ION”搭載ベアボーンを試してみた。
CUDA対応アプリケーションも高速動作
PCMark Vantage Build 1.0.0 | |
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PCMarks | 2724 |
Memories | 2110 |
TV and Movies | 1508 |
Gaming | 3187 |
Music | 3508 |
Communications | 1732 |
Productivity | 3656 |
HDD | 24076 |
Valore ION 330でベンチマークテストを行なって、デュアルコアのAtom 330とNVIDIA IONの特性を検証してみた。ベンチマークテストには「PCMark Vantage Build 1.0.0」を使ったほか、動画再生時のCPU負荷をDVD-Videoと1920×1080ドット/ビットレート2400KbpsのMPEG2-TSの再生で測定している。なお、再生ソフトはPureVideo HDに対応した動画再生支援機能を持つ「PowerDVD 9」を使用した。CPU負荷率はDVDの動画再生で28%前後、フルHD動画再生でほぼ35〜44%程度に収まっている。これならAtom 330でもフルHDコンテンツが問題なく再生できると考えていいだろう。
次いで、CUDA対応アプリケーションを利用した動画圧縮テストも行なった。テストにはCUDA環境に対応したフリーのエンコード専用ソフト「MediaCoder 0.7.1.4482」を使用している。圧縮前のソースはCPU負荷率の測定で使ったフルHD動画を180秒にカットしたもので、これをH.264の同解像度/ビットレートベース4000Kbpsに圧縮している。ビットレート以外は標準設定のままだ。
MediaCoderでは、動画圧縮処理をCPU側とGPU側で切り替えて行うことができるので、それぞれで処理にかかった時間を比較すると、Atomで圧縮処理を行った場合、終了まで2106秒必要としたのに対し、CUDAを利用した場合は742秒と約3分の1の時間で終了した。なお、MediaCoderでは、CPU処理とCUDA処理ではエンコード時に利用するエンジンが違うので、画質を比較すると完全な同条件とは言えないが、少なくとも、CUDA環境における処理速度は格段に速くなるのは間違いないといえる。
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