「10年に1度クラスのお祭り」――本気の盛り上がりをみせたWindows 7深夜販売:古田雄介のアキバPickUp!(2/3 ページ)
10月22日0時、ついにDSP版Windows 7の一般向け販売がスタートした。そのとき、深夜販売慣れしているはずのPCパーツショップのスタッフには、あまりの反響に疲労の色さえ浮かんでいた。
「3日前に決行を決めました」――アキバの深夜販売は15ショップ超に
深夜販売を盛り上げたのは、Windows 7自体の魅力もさることながら、参加ショップが用意した強力な特価品やスペシャルイベントによるところも大きい。
22時過ぎ、深夜販売のたびに大好評のジャンク市を開いたマウスコンピューター秋葉原ダイレクトショップの周辺は、ジャンク袋を開いて中身をチェックする多数のユーザーでごった返していた。同店は「この日のために、Socket 939のベアボーンなど、お得なアイテムをため込んでいました。777円なら絶対お得ですよ」と猛烈にアピール。ある男性は「777円なのに、ノートPCが入っていて“当たりだ”と思ったら、キーボードやCPUがなかったです。でも、Socket 478タイプのCPUが2〜3個入っていましたね」と笑う。
GENO工房は、深夜販売限定セットとしてWindows 7 Ultimateと500GバイトHDDのセットを2万3777円で販売するなど、キラーアイテムを複数用意していた。店内にも「Windows 7 Professional アップグレード版 発売記念優待パッケージ」(1万7777円)をさりげなく並べており、ウワサを聞きつけたユーザーで店内があふれかえる事態に。店長は「予想をはるかに超える反響で、お客さんをどう誘導するか本気で悩んでいます」と、うれしい悲鳴を超えた状況に陥っていた。
そのほか、数日前に深夜販売の実施を決めたショップも多い。ZOA秋葉原本店の向かいに店舗を構えるMOQの店長は「弊社のネットショップでWindows 7の売れ行きが好調すぎて、実店舗にどれだけ回せるか21日まで分からなかったんですよ。でも、それだけ反響があって、街でもたくさんのショップが深夜に売るならウチも参加しようと3日前に決意しました」と語る。また、イオシス中央通り店も3日前に深夜販売を決定し、スタッフが手の込んだコスプレをするなどして、異様な盛り上げ方をしていた。
そうした直前参入のショップや、フェイスとパソコン工房の融合店舗、複数店舗で営業したクレバリー各店をカウントすると、深夜販売に参加したショップは15以上となる。
そのほかのショップの様子
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