いろいろホントに大丈夫?──5万円台の“Light Note”「Aspire Timeline AS1410」を速攻検証(後編):コストパフォーマンスは最強クラス(2/3 ページ)
「では、実際にどこまで“使える”か」。前編に続き、日本エイサー「Aspire Timeline AS1410」の気になるバッテリー実駆動時間やパフォーマンスを検証する。
長時間駆動のバッテリーと静音性、これは確かに優秀だ
バッテリーテスト | 実駆動時間 |
---|---|
省電力モード | 約7時間40分 |
高パフォーマンスモード | 約5時間32分 |
※BBenchで計測 |
AS1410は、この価格帯でカタログ値で約8時間(省電力モード時)駆動するバッテリーを備えるのも大きなポイントだ。今回は、バッテリー駆動時間のテストを「BBench 1.01」(海人氏作)、バッテリー駆動時の消費電力を「Ybinfo」(Yuryu氏作)で計測した。通信はIEEE802.11gの無線LANを用い、電源プランは標準の省電力モードと高パフォーマンスモードをそのまま使用。BBenchの設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」「10秒間隔でのキーストローク」で行った。
BBenchの結果は省電力モードで約7時間40分、高パフォーマンスモードでも約5時間32分となった。これだけ動作すればかなり優秀といえ、常に携帯できる軽量モバイルノートPCとして大きな武器になるだろう。
Ybinfoで計測した消費電力は以下のとおり。アイドル状態で約10時間持続するとなると、普段はすぐ復帰するスリープのみでモバイル運用してもほとんど影響がなさそうだ。参考までに、出先から帰宅/帰社すると想定した約1時間半のスリープでバッテリー残量は95%となった。
バッテリー消費電力 | 放電速度 | 残駆動時間表示 | |
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アイドル時 | 省電力+液晶輝度最小 | 約4.59ワット | 約10時間15分 |
省電力+液晶輝度最大 | 約6.62ワット | 約7時間5分 | |
低負荷時(32ビット版IEでYouTube再生) | バランスモード+無線LAN(IEEE802.11g)+輝度最小 | 約9.86ワット | 約4時間38分 |
バランスモード+無線LAN(IEEE802.11g)+輝度最大 | 約13.08ワット | 約3時間31分 | |
高負荷時(CINEBENCH R10動作) | バランスモード+無線LAN(IEEE802.11g)+輝度最小 | 約13.67ワット | 約3時間18分 |
バランスモード+無線LAN(IEEE802.11g)+輝度最大 | 約15.32ワット | 約2時間54分 | |
※Ybinfoで計測 |
騒音レベル | |
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暗騒音 | 33.5デシベル |
アイドル時 | 34.4デシベル |
CINEBENCH R10テスト+HDD内検索時 | 36.5デシベル |
(参考)排熱口から1センチ | 48.8デシベル |
※ディスプレイ面から20センチ離した位置で計測 |
駆動音は、ほぼ関係なしといえるほど静かだ。暗騒音33.5デシベルの室内で、操作時の位置を想定したディスプレイ面から20センチの距離で計測した。結果はアイドル時で34.4デシベル、CINEBENCH R10テスト+HDD内検索時で36.5デシベル。人の話し声が聞こえる環境ではその駆動音もかき消されるであろう差で、体感値にはほとんど表れない。PCに近づいて耳を澄ますと聞こえる微量の風切り音は、本体左側面の排熱口付近から出ている。排熱口から1センチの距離で計測すると48.8デシベルとなった。
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