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388グラムのWindows 7搭載ミニPC――「Viliv N5」を眺め回すあの“P”や“U”より小型軽量

スマートフォンが普及しても、汎用性がより高いWindows環境をできるだけ手軽に携帯したいと考える人は少なくない。「Viliv N5」はこうした層を狙い打ちしたミニPCだ。

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Vilivの新作は“キーボードが付いても”小型軽量

「Viliv N5」

 タッチパネル搭載のミニPCを多数手がける韓国Yukyung Technologiesの新モデル「Viliv N5」が日本に上陸した。本体サイズ172(幅)×86.5(奥行き)×25.5(高さ)ミリ、重量約388グラムの小型軽量ボディが特徴のミニノートPCだ。Vilivはハードウェアキーボードを搭載しないモデルも多いが、Viliv N5はキーボードを備えたクラムシェル型ボディを採用している。

 日本ではハンファ・ジャパンブルレー(BRULE)が、それぞれ違った仕様のモデルを扱っているが、今回はハンファ・ジャパンが販売するWindows 7 Starterモデル「viliv N5 Premium」(直販価格6万7800円)を入手したので、まずは写真を中心に紹介しよう。なお、今回試用した機材は試作機のため、実際の製品とは一部異なる点は注意してほしい。


本体サイズ172(幅)×86.5(奥行き)×25.5(高さ)ミリ、重量約388グラム(実測値で387グラム)のボディは、このように片手で楽に握れるほどコンパクト。厚みはあるが、ソニーの「VAIO P」や富士通の「FMV-BIBLO LOOX U」よりも小型軽量だ

ボディの質感はなかなかのデキ。全体がマット調のブラックで統一されており、ラバーのような表面はサラサラとして手触りがよい。光沢塗装のように指紋が目立たないのは好印象だ

天面には「N5 Ultra Mini Mobile PC」という小さなロゴを配置。液晶の周辺をグレーのパーツで継ぎ目なく囲い、デザインのアクセントとしている。ファンレス設計なので、動作時の騒音はない


ボディ底面は、薄型のリチウムポリマーバッテリー(3.7ボルト 4250mAh)で覆われている。天面から底面までネジが1つも見えず、不自然な突起やスリットなどもない美しい仕上がりだ。バッテリー駆動時間は、公称で最大約6時間(動画再生時:約4時間、スタンバイ状態:約150時間)とされている

側面のボタンを押せば、バッテリーが着脱できる。ACアダプタはコンセントに直接装着するタイプで、突起部を除くサイズは43(幅)×82(奥行き)×45(高さ)ミリ、重量は約168グラムだった。今回入手した機材はバッテリーを外したところにSIMスロットがあるが、日本向け量産品では省かれる


前面にヘッドフォン出力とマイク、ストラップホールを配置

液晶を開くと背面に回り込むため、背面に端子類はない


左側面はしっかりしたカバーの下に、USB 2.0とmicroSDスロット(SDHC対応)を用意。USBの隣にある拡張端子はふさがれている。手前側にACアダプタ用のDC入力を備える

右側面にはバッテリー着脱用のボタンがあるのみ。右側にカバーのようなものが見えるが、ここに端子などは装備されていない


キーボードはかな表記なしの5段配列を採用。キー配列は独特で、左上に左右クリックボタンを埋め込んでいるのがユニークだ。Delキーの上に小型のポインティングデバイス(オプティカルジョイスティック)を搭載する。キートップは少しふらつくが、適度な反発があって押し心地は悪くない

タッチパネル付きの4.8型ワイド液晶ディスプレイを搭載。画面解像度は1024×600ドットだ。画面の右上には有効130万画素のWebカメラも内蔵する。液晶ディスプレイは、フレーム部も含めて全体を光沢パネルで覆った最近よく見かけるデザインだ

液晶ディスプレイは最大で135度程度まで開く。ただし、115度くらいまで開くと、液晶ディスプレイの重さでボディ前方が浮き上がり、机上で使うには都合が悪くなる(写真では、前方を設置面に接着して撮影している)。そこで、底面に装着して本体を安定させるゴムが製品には付属するという


オプティカルジョイスティックと左右クリックボタンが液晶ヒンジ部の近くにあるため、マウスポインターの操作は、本体を抱えた状態で行うのがやりやすい

キーボードの右上にあるオプティカルジョイスティックは小型の割に感度が高く、親指よりも人さし指で軽く触れて操作したほうが扱いやすいかもしれない


ボディが小さいため、両手で本体を抱えながら、左右の親指で文字入力するスタイルは使い勝手がいい

液晶はタッチパネル対応だが、ドットピッチが狭いため、指でアイコンや文字を選択するのは難しい。製品版にはスタイラス付きのストラップが付属するという

今回入手したViliv N5のデバイスマネージャ画面

 最後になるが、基本スペックは、CPUにAtom Z520(1.33GHz)、チップセットにIntel SCH US15W、メインメモリに1Gバイト(DDR2)、データストレージに32GバイトSSDを搭載。IEEE802.11b/gの無線LAN、Bluetooth 2.0+EDR、GPSなども備えている。このサイズのミニノートPCとしては妥当な装備といえるだろう。今後PC USERでは、より詳細なレビューを行っていく予定だ。

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