第1回 「VAIO P」でb-mobileを使ってみる:第2世代VAIO P ロードテスト(3/3 ページ)
外出先で「VAIO P」をカバンから取り出すと、「おっ」と、多少なりとも驚きの反応をもって迎えられる。その好奇の反応、視線が少し恥ずかしくもあり心地よい。
回線速度を比較してみた
さて、回線速度の比較は、b-mobileによる3G回線とBBモバイルポイントの利用に加えて、筆者が個人的に契約しているイーモバイル(D02HW)も合わせて行なった。あくまで限定された環境での接続テストなので、参考程度に見てほしい。
前述の通り、3G回線ではUSENで1.979Mbps、gooで2.23Mbpsの速度が得られた。YouTubeの360p動画も余裕で楽しめる。BBモバイルポイントの速度は1Mbpsに遠く及ばず、使用感も芳しくない。さすがにYouTubeでの動画観賞もいちおう試してみたが、開始までに1分以上待たされ、開始後も十数秒で停止してしまうなど、やはり無謀だった。一方、イーモバイルはUSENとgooで差があるものの、実際の使用感は快適で、YouTubeの360p動画もコマ落ちなどなく見られた。
今回試した環境では、b-mobileはイーモバイルより少し遅かったが、体感の快適度は大差ない。ただし、気になるのはbアクセスユーティリティの利用時間表示がぐんぐん減っていくこと……。定額サービスに慣れている筆者にはかなりのプレッシャーだ(笑)。公衆無線LANも1回300円、3G回線の30分ぶんが一気に引かれるので、残り時間が一気に減ってしまった。ちょっとのテストだけのために、ずいぶんと無駄にしてしまった気分だ。
本当はWiMAXも比較したかったのだが、あいにく電波状況が悪く、接続できたりできなかったりで、計測は断念した。杉並区の方南町といえばバリバリのカバーエリアのはずで、過去にテストした限り、筆者の自宅近辺でWiMAXが接続できなかったのは初めての経験だが、ちょっとした立地の関係でこういうこともあるということだろう。すんなり接続できたときのWiMAXの無双ぶりは次回以降でリポートする機会があると思うが、こういうことがあると、いざというときにFOMA回線が使えるb-mobileのメリットを改めて実感してしまう。
もっとも、利用場所が変われば通信環境や速度も違ってくるだろう。ということで、次回はもう少し範囲を広げて試してみる予定だ。
関連キーワード
VAIO | VAIO P | ワイヤレスWAN内蔵PC | 公衆無線LANサービス | b-mobile | WiMAX | ソニー | BBモバイルポイント | Doccica(ドッチーカ) | FOMA | ミニノートPC | ワイヤレスWAN | 直販限定モデル | ソニースタイル | ノートPC | モバイルPC
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
関連記事
- 第2世代VAIO P ロードテスト:第2回 「VAIO P」でWiMAX無双を体感する
充実したワイヤレス通信機能は「VAIO P」が持つ大きな魅力の1つだ。今回も前回に引き続き、VAIO Pを屋外でバリバリ通信しながら使ってみる。 - 新モデルの情報を随時更新:ミニノート/Netbook/UMPCのすべて
新作が続々と登場するミニノートPC。人気のVAIO type Pはもちろん、東芝や富士通、シャープといった国内メーカー製の新型Netbookに注目だ!! - ポケットINより安心:「VAIO P」の純正ケースを選ぶ――実用重視からブランドコラボまで
ポケットスタイルPCこと「VAIO P」の2010年夏モデルは、ビビッドなカラバリで知られるが、純正ケースもやたらと豊富だ。今回は実物を使い比べてみた。 - これぞ夢の共演!?:VAIO PをiPadの外付けキーボードとして使ってみた
新型VAIO PをPS3のBluetoothキーボードとして利用できるソフト「リモートキーボード with PlayStation3」がアップデートし、何とiPadとつながるようになった。 - 直販/店頭/旧モデルをガッツリ比較:「VAIO P」2010年夏モデル徹底検証(後編)――“Z560+US15X”の真価を問う
新型「VAIO P」で一番気になるポイントは、直販モデルで選べる高クロックのCPUと新チップセットではないだろうか? ついに“Z560+US15X”がベールを脱ぐ。 - PS3のリモート操作も可能:「VAIO P」2010年夏モデル徹底検証(中編)――内蔵センサーがもたらす価値とは?
新型「VAIO P」の大きな特徴としては、加速度/地磁気/照度センサーの内蔵やPS3リモートプレイ機能が挙げられる。レビュー中編はこうした付加価値を見ていく。 - 一般向けの先行予約販売を開始:「VAIO P」2010年夏モデル徹底検証(前編)――新世代ポケットスタイルPCの実力は?
ついに、新型「VAIO P」直販モデルの一般向け先行予約販売が始まった。薄さ19.8ミリ、最軽量構成で595グラムの人気ミニノートPCは何が変わったのか、じっくり検証する。 - 完全分解×開発秘話:「VAIO P」の新ボディをいきなり丸裸にする
“つつむ、たたむ”をイメージした新ボディに生まれ変わった「VAIO P」。中身はそれほど変わらないかも……と思いながら開発者に分解してもらったが、実は大違いだった。 - 無線LAN+WiMAXを標準搭載:立ったまま、“寝ながら”でも使える新「VAIO P」──テーマは「ずっと一緒のPC」
ソニーが新「VAIO P」のお披露目イベントを実施。加速度センサーやタッチセンサー型ポインティングデバイス、WiMAXなどを新たに備え、「立ったまま」「寝ながら」「どこでも」OKとする工夫を多数盛り込んだことをアピールした。 - 2010年PC夏モデル:ソニーが新型「VAIO P」を発表――デザイン一新、タッチパッド追加、加速度/地磁気/照度センサー内蔵
4月28日に開始されたティーザー広告の「VAIO New Ultra Mobile」とは、初のフルモデルチェンジを果たした「VAIO P」だった。5月22日に発売される。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.