「GV-MVP/XSW」“2枚挿し”で4番組同時録画に挑戦してみた(前編):PCも地デジ化(2/2 ページ)
ここ数年でPCのデジタル放送録画環境は急速に改善されている。アイ・オー・データ機器の「GV-MVP/XSW」を使い、“PC録画ならでは”の利便性をチェックしてみよう。
付属CDから一通りのアプリケーションを導入すると、画面上にいくつものアイコンが並ぶ。このうち、リアルタイム視聴なら「mAgicTV Digital」、録画予約や録画した番組を再生する時には「mAgicガイド Digital」を使用する。1つのアプリケーションで統括できたほうが家電ライクだとは思うが、目的別にアイコンが分かれているのも悪くない。
「mAgicTV Digital」でリアルタイム視聴。ウィンドウのサイズ変更や全画面表示はもちろん、ウィンドウ枠を消してテレビ画面のみを表示する「画面のみ表示」モードやデータ放送や字幕放送の表示にも対応する。ただし、チャンネル切替の動作はお世辞にも速いとはいえず、全体に緩慢とした印象だ
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録画モードは、標準(放送波をそのまま記録する)「DRモード(MPEG-2 TS)」のほか、MPEG-4 AVC/H.264で解像度を変更せずに録画する「HRモード」が2倍、3倍、5倍、10倍、12倍、15倍(HR2〜HR15)。15倍録画のHR15モードなら、2層50GバイトのBlu-rayメディアに最大65時間ぶんも記録できる計算になる。
なお、ほかにも解像度を720×480ピクセルに落としてHDD容量を節約できる「SR4〜SR24」があるが、今やPCモニターもテレビもフルHD解像度が主流。SRモードはNetbookなどCPUパワーの低いモバイルマシンでの利用を想定したものと考えていい。
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4つの録画ユニット
4つの録画ユニットは、アプリケーション内でどのように扱われるのだろうか。さっそく番組表から録画したい番組を選び、ダブルクリック。「予約新規作成」ウィンドウが表示されるので、ここで「デバイス」のプルダウンメニューをチェックする。すると「01:GV-MPV/XSW」から「04:GV-MPV/XSW」まで、4つの録画ユニットが並んで思わずニヤリ。録画好きにはたまらない光景だ。
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各録画ユニットの割り当ては、基本的に「自動」設定のほうが手間はないが、この場合は初期設定で登録した録画モードに固定されてしまうようだ。一方、明示的に録画ユニットを指定すると番組ごとに録画モードの変更が可能になるので、例えばBDへの保存を前提にした番組は比較的画質を高くして、一度見たら消す番組はビットレートの低い録画モードにするといった使い分けができる。ただし、指定した録画ユニットと番組の時間帯を把握していないと、ついつい同じ録画ユニットを指定してしまい、3つも録画ユニットが余っているのに「他の予約と重複しています」などと注意されてしまうことになりかねない。
ふりかえって現在のBDレコーダーを見ると、空いている録画ユニットを自動的に割り当てつつ、番組ごとに指定した録画モードで録画してくれるのが当たり前。録画モードは番組にひも付けられ、録画ユニットは選ばない。そうした仕様になると利便性は一段アップすると思う。
同じ時間帯で4つの放送局の番組を録画予約し、何の問題も起きずに録画できることを確認する。ちなみにピクセラ製カードのほうでも同時に2番組を録画したが、6番組すべて問題はなかった。
後編では、「おまかせ録画設定」や再生画質、ネットワーク機能などについて取り上げる。
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