“節電”継続中ながら活気が戻りつつあるアキバ:古田雄介のアキバPickUp!(4/4 ページ)
3月末になり、アキバのPCパーツショップに足を運ぶ人は普段どおりに戻ったという。ASUSTeKのP67/H67マザーの店頭に並び、新年度に向けたマシン更新の特需も起きている様子だ。
ギガバイト製のmini-ITX H67マザーや映像出力レスのH61マザーなど
ASUSTeK製品以外にも、先週はSandy Bridgeマザーの注目株がいくつかみられた。特にヒットが期待されているのは、mini-ITXサイズのギガバイト製H67マザー「GA-H67N-USB3-B3」だ。価格は1万3000円弱。DDR3スロット2基とPCI Express x16スロット1基を備え、オンボードでHDMI出力端子を2基備えているのが特徴。入荷したクレバリー1号店は「小型マシンでデュアルディスプレイを構築するのに最適です。省エネマシンに注目が集まっているので、FusionマザーとともにH67の小型モデルにを気にしている人も多いですから」と語る。
同じくギガバイトからは、ATXサイズのH61マザーでも変わり種が登場している。「GA-PA65-UD3-B3」で、価格は1万1000円弱。H61を搭載しながら、映像出力端子は備えず、1基のPCI Express x16スロットなどを使うことが前提となる。ソフマップ秋葉原本館は「型番も『PA65』と少しややこしいですが、P67よりも安価な外付けGPUを使うSandy Bridgeマザーという位置付けだと思います。確かにギガバイト製では安いですから」と話す。
H61マザーは、H67と同じくSandy BridgeのGPUが利用できるが、SATA 3.0は非サポートとなる。一般的には安価なオンボードグラフィックスタイプのマザーとして出荷されており、先週登場したMSIの「H61M-E33」も、6500円弱という安さから安定した売れ行きをみせている。
そのほか、サーバやワークステーション向けの定番ブランドであるSUPERMICROからも、microATXサイズのP67マザー「MBD-C7P67-O」が登場。2万5000円弱で、ツクモグループの店舗に並んでいた。DDR3スロット4基やPCI Express x16スロット2基(うち1基はx8動作)などを備える。TSUKUMO eX.は「信頼性の高さから好まれる方が多いブランドですが、意外と仕様にクセもあるので、細かく機能をカスタムする人は少し面食らうかもしれません。普通に使うなら頼もしい選択肢だと思います」と話していた。
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