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新型「VAIO C」徹底検証(前編)――“電気なしでボディが光る”個性派ノート節電しながら目立てます(1/4 ページ)

電源いらずでボディを光らせるという、一風変わったノートPCがソニーから登場した。この新型「VAIO C」なら、無駄な電気を使わず、電飾のような光彩感が楽しめる。

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デザイン重視のVAIOノートがリニューアル

新型「VAIO C」の標準仕様モデル「VPCCB19FJ/D(オレンジ)」。価格はオープン、実売価格は16万円前後

 ソニーの「VAIO C」シリーズは、デザインとカラーバリエーションに注力したノートPCだ。2010年1月リリースのモデルを最後に市場から姿を消していたが、1年以上のときを経て、2011年春モデルとして復活し、4月9日に発売される。

 この新型VAIO Cは、特殊な素材を採り入れた“光る”ボディと、華やかな5色のカラーバリエーション、そして第2世代Core プロセッサー・ファミリー(開発コード名:Sandy Bridge)のCPUと、それに対応したノートPC向けプラットフォーム(開発コード名:Huron River)による高い基本性能が見どころだ。

 製品ラインアップには、15.5型ワイドと14型ワイドの2つの画面サイズが用意されているが、今回は15.5型ワイド液晶の店頭向け標準仕様モデル「VPCCB19FJ/D(オレンジ)」を中心に、性能や使い勝手をチェックしていこう(14型ワイド液晶はソニーストア直販のVAIOオーナーメードモデルのみ選択可能)。

集光材による透明感と光彩感、個性が際立つボディデザイン

 最大の特徴は斬新なボディデザインだ。第2世代の「VAIO P」を連想させるポップなスタイルで、透明感のあるプラスチック素材を利用しており、オレンジ、グリーン、ピンク、ブラック、ホワイトと5色のカラーバリエーションを用意した。

VAIO Cのカラーバリエーション。左から、オレンジ、グリーン、ピンク

左がブラック、中央がホワイト。この2色は天面に細かい柄が施されている。左は5色を並べたイメージ

 中でもオレンジ、グリーン、ピンクの3色は華やかに光り輝くネオンサインのような輝きが印象的だが、これには「集光材」という特殊な素材が使われている。

 集光材とは読んで字のごとく光を集める素材だ。表面から受けた光を内部で乱反射させて断面からまとめて放射する性質を持っており、電力をいっさい使わないで、ネオンサインのような強く華やかな光を表現できる。集光材のもとは「ルモゲン」という粉末状の素材で、プラスチック素材に混ぜて使用している(ピンクは赤のルモゲンの配合を減らすことで実現)。なお、集光材の性質上、面積が広いほど強い光が出せる一方、外光がないところでは光らないので、暗闇で光って見えることはない。

 VAIO Cではこの集光材を利用して、天面にあるSONY/VAIOロゴ、天面の四角い縁取り部分、パームレストのVAIOロゴとエッジ部分を光らせている。ひび割れなく均一に光らせることは意外に難しく、製品化までの過程ではかなりの苦労があったそうだが、結果的に強くきれいに光らせることに成功し、透明感に加えて、他製品にはない光彩感を加えた独特の存在感を演出できている。

 また、インナーケース「VGP-CPC1」(3480円)やBluetoothレーザーマウス「VGP-BMS20」(4980円)、キーボードウェア「VGP-KBL3」(2980円)など、デザインイメージを統一したアクセサリが用意されている点もうれしい(価格はいずれもソニーストアでの直販価格)。

集光材の採用により、天面のSONY/VAIOロゴと、天面の縁取り部分が電気なしで光る(写真=左)。パームレストのVAIOロゴとエッジ部分が光るのも集光材によるもので、タッチパッドは裏からパーツを張ることで光らせている(写真=中央)。側面とキーボード上部のパーツに光沢感がないのはちょっと惜しいところ。オプションとして、集光材をホイール周囲に採用したBluetoothレーザーマウスも用意されている(写真=右)

インナーケースは表地のシルバーが個性的。インナー生地は天面と同じ色を選択できる。本体とACアダプタ、マウスなどのアクセサリを一緒に収納できる

 ボディのサイズは375.1(幅)×250.9(奥行き)×31.3〜39.6(高さ)ミリ、重量は約2.85キロだ。今回入手したVPCCB19FJ/Dは実測での重量が2757グラムと、公称値よりもかなり軽かった。


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