“Core i7+256Gバイト”の11インチMacBook Airは買いなのか:Airレビュー追補編(3/3 ページ)
11/13インチMacBook Airの下位機は一通りテストしたが、ハイエンド構成での性能が気になる人は少なくないだろう。そこで、最高スペックの11インチモデルを試した。
現状では価格も含めて抜群の完成度を誇る極薄モバイルノート
以上、ハイエンド構成の11インチMacBook Airを一通りテストした。従来機からの大幅な進化はもちろん、新型の標準仕様モデルも着実に上回るパフォーマンスを発揮し、特に最低価格の1.6GHz Core i5搭載機とは格の違いを見せつける場面が多々あった。
一方、1.8GHz Core i7を選択することでクアッドコアになるわけでもないので、動作クロックとキャッシュ容量が少し勝るだけの1.7GHz Core i5搭載機と比較した場合、その差はさほど大きくない。この点でクアッドコアCore i7搭載のMacBook Proシリーズとは差別化がなされている。新型MacBook Airで1.7GHz Core i5から1.8GHz Core i7に変更した場合の価格差は1万3435円なので、買い得感では1.7GHz Core i5に分があるだろう(1万円ちょっとの追加で最速構成という点に価値を見いだすユーザーも少なくないだろうが)。
フラッシュストレージについては、容量によって速度が大きく変わることはない(ただし、フラッシュストレージのメーカーがSamsung製か東芝製かで違いはある)。128Gバイトから256Gバイトに変更する場合は2万6565円かかるが、Windows 7をインストールしてデュアルOS環境で使うなどの場合は、256Gバイトを選択したほうが無難だろう。個人的に今回のモデルチェンジで大きな魅力を感じたのは、このフラッシュストレージの大容量化だ。
それにしても、このハイエンド構成の11インチMacBook Airでも14万2800円と、15万円を大きく下回る価格で購入できてしまうのだから、古くからのMacユーザーにとっては感慨深い。2008年1月に登場した初代MacBook Air(13インチ)が1.6GHz Core 2 Duoと80GバイトHDDを搭載した下位機で22万9800円だったことを考えると、3年半という年月で劇的なコストパフォーマンスの向上を果たしたことに改めて驚かされる。
インテルは、新型MacBook Airがいち早く採用したTDP 17ワットの超低電圧版Core iシリーズを拡販する目的もあり、新しい薄型ノートPCのコンセプト「Ultrabook」を打ち出し、2011年の年末商戦以降にはさまざまなメーカーから超低電圧版Core iシリーズを搭載した薄型軽量のWindowsモバイルノートPCが登場する予定だ。
今回の新型MacBook Airを見ると、それら未来のUltrabookに期待が高まるとともに、後出しの薄型軽量モバイルノートであっても、価格を含めてMacBook Air以上の製品を生み出すことは至難の業に違いないと、少々不安な気持ちにもなる。それほど、新型MacBook Airの完成度は、現状で一歩抜きん出ている。
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「MacBook Air」をApple Storeで購入する
8万4800円から購入可能になったスリムノート。
「Mac mini」をApple Storeで購入する
Lion搭載。価格は5万2800円〜。
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