「昔ながらの小型好きなら、迷わずnano-ITXっす」――nano-ITXサイズのFusionマザーが登場!:古田雄介のアキバPickUp!(4/4 ページ)
流行の移り変わりが激しいmini-ITXだが、半年前から好調に売れていたFusionマザーすらすでに人気は落ち着いているらしい。これからの小型PCに求められるのは、省エネ? 価格? 性能? あるいはさらなる省スペース性?
スロットインドライブを上面に置いたmini-ITXキューブや大型CPUクーラーなど
そのほかのジャンルでは、ケース売り場でabeeの新しいmini-ITXケース「acubic E50」が人気を集めていた。229(幅)×249(奥行き)×229(高さ)ミリのキューブ型ケースで、上面前方にスロットインタイプの光学ドライブベイを備えているのが外観上の特徴だ。カラーバリエーションは5種類あり、シルバーとブラックが2万3000円弱、アクアブルーとオリーブグリーン、ピーチが2万4000円弱となる。
入荷したTSUKUMO eX.は「シュレッダーに入れるみたいな感じで、DVDやCDを上から挿入するのが独特ですね。インタフェースを簡略化したことで外観がすっきりしていますし、デザイン性を重視する人にヒットすると思いますよ」と期待を込めていた。ただし、mini-ITXケースはブランド単位でヒットを図るという意見も出てきた。
某ショップは「abeeにしろLIAN-LIにしろ、小型ケースを連発しすぎていて、モデル単位ではヒット作が出にくい状況になっているんですよ。自社ブランドで選択肢を広げるという戦略だと思うので、体勢をみるべく、ブランド単位で人気をチェックするようになりましたよ」と、仕入れの難しさをぼやきながら教えてくれた。
冷却パーツでは、大型のCPUクーラーに新製品が多くみられた。先週登場したのは、GELIDの「Solutions GX-7」。LGA 1366/1156/1155/775とSocket AM3(+)/AM2(+)/FM1に対応するクーラーで、7本のヒートパイプと12センチファンによるサイドフローにより冷却する構造になっている。価格は5500円前後。
TSUKUMO eX.は「大型のPCUクーラーの選択肢の1つということで、そこそこ売れそうな雰囲気はありますね。最近のマザーは基板の強度が増しているので、サイドフロー型の背が高いクーラーでも気にせず導入する人は増えていますし」と話していた。
似たジャンルでは、先々週末に登場したクーラーマスターの「Hyper 612」も、複数のショップがヒット候補に挙げる。対応ソケットはSolutions GX-7と同じで、6本のヒートパイプと12センチファンによるサイドフローで冷却するという仕様も似ている。価格は6000円弱だ。
ツートップ秋葉原本店は「クーラーマスターの中でもトップに近いグレードのモデルですが、6000円を切っているということで、ちょうどいい価格に狙いをつける人が多そうです。CPUブロック付近のスペースが空いているので、そんなに干渉もしないですしね」と語る。
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