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変わりつつある講義のメモ方法:大学生のデジタル事情
入学するまで、そして卒業してからは謎の世界となる大学生活を現役学生&院生がリポート。デジタルデバイスの発達により、講義風景は少しずつ変わってきているらしい。
講義内容をデジカメでメモる
いわゆる一般教養の講義では、学生が教室の中ほどから最後列に集中する。人数は100〜200名程度。履修者が座席数を上回るような人気の講義は別として、教壇付近は基本的にまばらになる。
授業が始まるとプリントが配られ、講師は黒板に要点を書き出していく。板書だけではなく、事前にPower Pointで用意された資料が、ホワイトボードやスクリーンに映し出されることもしばしばだ。
出席目当てで机に突っ伏す学生を除き、大半はルーズリーフにシャープペンなどでメモをとる。そんな中、講義内容をデジカメで撮る姿も少数派ながら見られる。グラフや図などの面倒な情報もさくっと保存できて便利なのだ。
筆者の知る限り、撮影について講師が顔をしかめるようなことはないが、ケータイカメラは大きなシャッター音がするため、「講義の後でないとNG」といった不文律がある。デジカメと違い、ケータイカメラは遊びの道具という感覚が講師と学生の間にあるようだ。なお、講師の解説を残そうと、ICレコーダーで録音する学生もいるのだろうが、筆者はまだ出会ったことがない。
袴田真尚(ぜせ)
神奈川県の私大に通う4年生。23歳。総合大学のなかで情報学部に所属。部活、サークルはせず、ライター修行の日々。趣味は麻雀で、よく友人とスカイプをつないでは、雑談混じりのオンライン対戦を楽しむ。彼女なしの超インドア派、リア充とは無縁な草食系。
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