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中国市場の勢いとノリのよさを感じたアップル製品の祭典:Macworld/iWorld Asia 2013(4/4 ページ)
北京で行われた「Macworld/iWorld Asia 2013」を林信行氏がリポート。未発表の新型iPhone向けケースも多数展示されている。
写真で見るMacworld/iWorld
ここから先は写真とキャプションで気になった展示を紹介していこう。
WiMat+WiPal。今回のイベントでは、細かく見ていくと非接触充電関連の展示も多かった。ほとんどはNTTドコモが「置くだけ充電」の名前でブランド化しているQiという規格に対応した商品だが、中国QYGは、Qiのライセンス料の高さと充電が遅い問題を指摘し、あえて独自規格の非接触充電ソリューションを出展していた
シンガポールの企業はオシャレだ。MADRIQUE VIVAはZARAの店舗にインスピレーションを受けたという2階建てのブースを用意し、高級レザーのケース類を多数出展していた。カタログはファッション雑誌の体裁になっている
グニテックのLED電球「gunilamp」はiPhoneを使って点灯/消灯したり、光の色を自由自在に変えることができる。同様の製品はオランダのフィリップスが1年半以上前に出しており、いまだに生産が追いつかない超人気製品となっている。もしかしたら、日本に入ってくるのはこちらのほうが先かも
最近ではiPad用キーボードのメーカーとしても人気を博しているLogitech(日本ではロジクール)は、iPad mini用のケースとしての美しさにも自信があるというiPad mini用最新薄型Bluetoothキーボード「Ultrathin Keyboard Folio for iPad mini」を展示。キーボードのないケースだけの製品「Folio Protective Case for iPad mini」も同時に展示していた
Apotopは、新製品ではないそうだがiPhoneをフィルムスキャナに変える製品「Photo-Photo」を展示(写真=左)。これは中国版のPaypalか!? 国際決済サービスの支付宝(Alipay)は、ペプシを販売している自動販売機2個で出展。同社のiPhoneアプリをインストールしたユーザーは、自販機の前に立ちiPhoneからの操作でペプシを購入できる(イベント会場では無料)ということで人が殺到していた。おサイフケータイいらずの画期的サービスで、決済手続きの後、iPhoneのスピーカーから出る音をQingdao Easy Touch製の自販機側のマイクに拾わせることで決済手続きを行なっているようだ。残念ながら中国語が分からず英語が話せるスタッフもいなかったため試せなかった。ただ、慣れている人以外は(周囲がうるさかった影響もありそうだが)1人当たり操作に数分を要していて大変そうだった
超親日派の社長が「日本の精密技術のおかげで誕生した」と熱弁するiEARのODOYOヘッドフォン内蔵ケース。超薄型のヘッドフォンは合体して1つのイヤフォンになり、この状態で通話が可能。ヘッドフォン側についているボタンを押すと、ケーブルがシュルシュルシュルと勢いよくケースの中に巻き取られる。ケーブルは非常に細いのだが、こちらも日本の技術で「ものすごい耐久性」らしい。同社ではこの技術を応用してヘッドフォンを最初から内蔵したスマートフォンなども作ろうとしているようだ
会場全体が混んでいるわけではないが、無料の配りモノがあるブースには瞬時に長蛇の行列ができる。ある出展者は「来場者が非常に現金で、モノをもらうことを目当てにした一般来場者が非常に多い」となげいていた(写真=左)。北京は大気汚染の問題から、もはや車のナンバープレートはほとんど発行されず、オートバイの多くは電動バイクに置き換わっている。そして規制が緩いのか会場の中も外もセグウェイのような乗り物で移動する人がそれなりにいる。会場に入るには金属探知機を通る必要があるのだが、ほとんど手ぶらな筆者は金属探知機を通った後も厳重にチェックされたのに、写真の男性はこの乗り物にのったままさっそうと金属探知機をくぐり抜けて呼び止められもしなかった(写真=右)
ディズニーの正式ライセンスを受けた米iPearlの展示応援には、あまりディズニーっぽくないぬいぐるみが応援に来ていた。米JEBRAのブースにも、どこかで見たことあるソックリさんの姿が。会場のそこかしこに、さまざまなソックリさんがいるのもこのイベントの特徴だろう。筆者は中国本土は初訪問だったが、これが中国流のリスペクトの表し方なんだろうと思った
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