「Thunderbolt 2」と「USB 3.1」で現行2倍の転送速度へ――IDF 2013の注目技術展示:DDR4の実動デモやIris Pro搭載NUCも(2/2 ページ)
IDF 2013で話題の中心になったのは次期タブレット向けSoC“Bay Trail”こと「Atom Z3000」シリーズだが、それ以外にも今後の重要なアップデートがある。注目の技術展示を紹介しよう。
DDR4移行へのカウントダウン
メモリ関連ではDDR4の実動デモが披露され、いよいよDDR4メモリへの移行が近付いてきたことを感じさせた。米調査会社のIHS Electronics&Media(旧iSuppli)は、2014年にサーバ製品からDDR4への移行が開始され、クライアント向け製品は2015年にDDR4プラットフォームに移行するという予測を披露。Intel関係者も、DDR4のサポートに向け検証作業が進められていることを明らかにした。
会場には、主要メモリICベンダーだけでなく、Kingston TechnologyやA-DATAなどのモジュールベンダーもDDR4メモリを出品するとともに、実働デモも披露。Intelブースでは、LGA 2011ベースのDDR4メモリ検証システムが展示されていたが、同社関係者はそのCPUがHaswellベースだとコメントしていた。
また、メモリ関連ではフラッシュメモリを利用したNVRAMも公開されるなど、ポストDRAMに向けた技術展示も注目を集めた。一方、SSD関連ではPCI-ExpressをインタフェースとするSATA ExpressやM.2(NGFF)、NV Expressなどへの移行が積極的にアピールされた。

Western DigitalのPCI Express SSD「WDC3500」(写真=左)。OCZ Technologyのエンタープライズ向けPCI Express SSDの「Z-Drive R4」。コントローラはSandForceのSF-2582のままだが、フラッシュメモリは東芝製Toggle NANDに変更され、カード長も短くなった(写真=右)
OCZ Technologyは記憶素子にDRAMを採用した3.5インチストレージ「AEON」も参考出品(写真=左)。SK Hynixは、同社傘下に収めたLink_A_Media製SSDコントローラを採用したSSDをアピール(写真=右)このほか、会場ではGIGABYTE TechnologyがIris Pro搭載Core i7を採用した同社のNUC「BRIXシリーズ」最上位モデルとなる「BRIX Iris」を公開。2013年12月第1週に市場投入する計画を明らかにした。また、パナソニックはWiGigに対応したフラッシュメモリ混載モジュールの量産チップを公開するとともに、WiGigによるデータ転送のデモを披露。2014年の普及を目指す。

128MバイトのオンパッケージeDRAMキャッシュを搭載するIris Pro HD Graphics 5200(写真=左)。GIGABYTEの「BRIX Iris」はIris Pro搭載Core i7を採用。ストレージとしてmSATA SSDのほか、2.5インチHDDも搭載できるようになった(写真=右)関連キーワード
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