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ジャパンディスプレイ、WQXGA解像度に対応した8.9型LTPS液晶モジュールの量産を開始:画素密度339ppi
ジャパンディスプレイは、高解像度表示を実現した低温ポリシリコン液晶モジュールの量産開始を発表した。
ジャパンディスプレイは10月2日、高解像度表示を実現した低温ポリシリコン(LTPS)液晶モジュールの量産開始を発表した。
今回新たに量産を開始したのは、LTPS技術を採用した低消費電力/狭額縁タイプの液晶モジュールで、従来のタブレット向けディスプレイの主流となるa-Si TFT液晶から約40〜50%の消費電力削減を実現したほか、独自の高透過率画素設計の採用によりバックライト駆動電力も40%低減した。額縁幅は約30%減となっている。
パネルサイズは8.9型で、表示解像度は2560×1600ドット(WQXGA)に対応。コントラスト比は1200:1、色再現性はNTSC比で72%となっている。
また、6月より量産が開始されているWUXGA対応の7型モデルについても合わせて仕様が発表されている。おもな仕様は以下の通りだ。
画面サイズ | 対角 17.8センチ(7.0型) | 対角 22.6センチ(8.9型) |
---|---|---|
画素数 | 1200×1920(WUXGA) | 2560×1600(WQXGA) |
精細度 | 323ppi | 339ppi |
コントラスト比 | 1200:01 | 1200:01 |
視野角 | 上下/左右 160度以上(CR>100:1のとき) | 上下/左右 160度以上(CR>100:1のとき) |
色再現域(NTSC比) | 72% | 72% |
外形寸法(モジュール) | 98.70(幅)×160.80(高さ)×1.98(奥行き)ミリ | 200.30(幅)×132.10(高さ)×1.82(奥行き)ミリ |
額縁寸法 | 上 1.4ミリ | 上 2.0ミリ |
左右 1.4ミリ | 左右 2.8ミリ | |
下 6.8ミリ | 下 7.6ミリ | |
液晶駆動用ドライバLSI数 | 1 | 2 |
消費電力(白500cd/m2時) | 1250mW | 2320mW |
本製品は、10月23日から25日にパシフィコ横浜で開催される「FPD International 2013」に出展される予定だ。
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