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ECSの林さんが語る「背水の陣でLIVAを作った」:COMPUTEX TAIPEI 2014(2/2 ページ)
2013年にIntel 8シリーズチップセット搭載マザーボードで苦戦していたECSが、2014年に超小型ベアボーン「LIVA」をヒットさせた。その“内部事情”を聞く。
ゲーミングマザーボードに求めるのは「必要最小限」
LIVAを成功させた林氏は、マザーボードで再度挑戦する。展示ブースにはIntel 9シリーズチップセットを搭載したマザーボード3モデルを展示しており、7月には日本で新製品発表会を行う予定という。
投入を予定しているマザーボードはゲーミング用途を意識したモデルだが、自作PC業界の経験が長い林氏は、「PCゲームでは、パフォーマンス需要はグラフィックスカードに向かう。彼らはマザーボードの予算をできるだけ抑えようとする」という考えのもと、オーバークロックなどのチューニング機能は減らし、その代わり、ゲームで重要になるサウンド環境を重視し、かつ、安定動作のためにコンデンサなどの部材の品質を高くした低価格のモデルを投入する予定だ。
「Z97-MACHINE」は、Intel Z97 Expressチップセットを搭載するATXマザーボードだ。「Sound Blaster Cinema 2」と「Intel l218-V」の実装でゲーミングマザーボードとして重要なサウンド環境とLAN環境を用意するが、それ以外の機能は控えめにして価格を下げ、その分、ユーザーにはグラフィックスカードにコストをかけてもらおうというのが林氏の考えだ
LIVAも後継モデルの企画と開発を進めている。搭載するプラットフォームの世代については、明言をしなかったものの、狙う価格帯はこれまでと同じ「200ドル以下」に設定する。そして、これまでLIVAのユーザーから得たフィードバックを反映してボディのデザインも変えていく予定だという。登場は2015年の第一四半期となる見込みだ。
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