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Internet Explorerは廃止されるのか?――ウワサから考えるWindows 10の姿鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/2 ページ)

次期OS「Windows 10」では、Internet Explorerと違う新開発のブラウザが搭載されるとウワサになっている。Microsoftは長年築き上げたIEをどうするつもりなのだろうか。

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来たるべきWindows 10の姿を予想する

 以前のリポートでも紹介したように、Windows 10では「Modern Consumer」「Traditional Consumer」「Traditional Enterprise」の3種類のSKUが検討されているという。

 現在Windows 10 TPとして提供されているのはTraditional Enterpriseに該当するものと考えられ、今後ブラッシュアップで機能の取捨選択は行われるものの、基本的には「フル機能のWindows 10」になると予想する。

 問題はModern ConsumerとTraditional Consumerの2つのコンシューマー向け製品だ。これらは今回話題となったSpartanを搭載する一方、レガシーサポートが求められるIEは省いて、製品が提供されることになるかもしれない。

Windows 10 Technical Preview(Build 9879)のデスクトップ画面。これはWindows 10で検討されている3種類のSKUのうち、Traditional Enterpriseに該当するものと考えられる

 今回のテーマになっている「レガシーサポート」は、ここまで「IEの後方互換性」について指していたが、Windows 10全体においては「過去のWindowsアプリケーション」がその範囲に含まれるかが大きなポイントになると考えている。つまり「Win32 API」のようなデスクトップアプリケーションの実行環境をサポートするのかという点だ。

 もし、コンシューマー向けにModern Consumer、Traditional Consumerという2種類のSKUが存在した場合、Traditional Consumerはデスクトップ向けに相当すると思われるため、IEはともかくWindowsそのものがレガシーサポートを切り捨てることはないだろう。一方でModern Consumerは主にタブレットやスマートフォン向けのSKUになると考えられ、この場合、実行環境としてWin32を含まない可能性がある。

 Windows RTは結果的に中途半端な作りになってしまったが、Windows 10と同時期の登場がうわさされる「タッチ操作に最適化されたOffice」と合わせ、従来のデスクトップUIを廃して大胆にスリム化された“モダン”なWindowsが提供されることになるかもしれない。その場合、Windows 10を搭載したタブレット製品は、iPadやAndroidタブレットを非常に意識したものになるだろう。

 「Surface mini」をそのリファレンス的な位置付けにすべく、リフレッシュを進めているというのが、昨年2014年前半での製品発表がうわされながらも見送られた理由だと予想する。すでにロードマップで予告されている、今春〜初夏にMicrosoftから出てくるコンシューマー関連の情報に注目だ。

Microsoft純正の10.1型Windows RTタブレット「Surface 2」。「Surface Pro 3」の登場以降、Windows RTタブレットの存在感はさらに薄くなってきたが、Windows 10世代ではリフレッシュされた「Surface mini」にも期待したい



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