みなとみらいの大和事業所で「20世紀のThinkPad」と再会した:この記事をきょう掲載できたのは偶然(2/2 ページ)
ThinkPad 220とXJACKがモバイルコンピューティングの始まりというユーザーは多い。そんな彼らが付き合ってきたThinkPadたちが静かに眠っている場所がある。
ThinkPad 360P
21世紀のノートPCで主流となってきた2in1 PCだが、ThinkPadシリーズでは、すでに20世紀から製品を投入していた。それが、1994年に登場した「ThinkPad 360P」だ。クラムシェルスタイルで利用できるほか、ロックを解除するとディスプレイユニットが中央の軸を中心に回転して、ディスプレイ面を180度回して閉じるとスレートタイプのタブレットのようなスタイルになる。機構としては2015年に登場する「VAIO Z」とあまり変わらない。
ThinkPad 550BJ
1994年に登場した「ThinkPad 550BJ」は、ノートPCの内部にキヤノンのインクジェットプリンタを組み込んでしまった大胆なモデルだ。展示資料には、「これ1台でモバイルオフィス環境を実現できるという画期的なモデル」と説明がある。プリンタユニットを内蔵しながらも、本体の重さは約3キロに収まっている。なお、内蔵するプリンタとの接続はATバスを利用していた。プリンタの印字解像度は360dpi。印刷用紙はPC本体の前面、キーボードユニットと本体の間にあるスリットから差し入れて、印刷した紙は背面に排出する。キーボードユニットを開くと最大10枚まで印刷用紙をセットできる。
ThinkPad 600
ThinkPad Power Series 850
ThinkPad 330
【参加無料】読者参加イベント「ITmedia ガジェスポ!」参加場集のお知らせ
ITmediaのコンシューマー向け媒体各編集部(PC USER、Mobile、LifeStyle、eBook USER、デジカメプラス、ヘルスケア)が新しく始める読者参加イベント「ITmedia ガジェスポ!」の第1回目(4月18日土曜日開催)では、ここで紹介した20世紀のThinkPadをはじめ、レトロなデジタルガジェットを楽しむ内容を予定しています。参加費は無料。
モバイルコンピューティングの先駆者「ゼロハリ教授」こと竹村譲氏、黎明期からモバイルコンピューティングの実践的活用情報を発信し続けているユーザーグループ「携帯PC技術研究所」の中心メンバーの1人「kei_1」さんこと鈴木啓一氏のトークショーや、読者のみなさまが初めて手にしたノートPCやPDA、スマートウォッチ(の先祖?)などのレトロなデジタルガジェットを持ち寄って、その“歴史的価値”をあーだこーだと話し合う鑑定“談”などなど、一緒に楽しい時間を過ごしてみませんか。
イベントの詳しい情報はこちらをご参照ください。
読者参加イベント「ITmedia ガジェスポ!」開催概要 | |
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開催日時 | 2015年4月18日(土)14:00〜16:00(開場:13:30) |
開催場所 | アイティメディア株式会社(東京都港区赤坂8-1-22 赤坂王子ビル) |
参加費 | 無料 ※事前のお申し込みが必要です。入場にはITmediaガジェスポ事務局からの招待メールが必要になります |
プログラム | ・ゼロハリ教授&kei_1さんトークショー「モバイルガジェット黎明秘話」 ・読者参加鑑定“談”「拝見! みんなのレトロガジェット」など |
応募方法 | メールアドレス「pcuser_itm@sml.itmedia.co.jp」に、タイトル【イベント参加希望】、本文【参加を希望する方のお名前】を記入してメールをお送りください。ガジェット鑑定希望の方は、鑑定したいガジェットの製品名も本文にご記入ください |
注意事項 | ・イベント参加には、事前の申し込みに加え、ITmediaガジェスポ事務局からの招待メールが必要になります ・イベントは、後日アイティメディアに掲載する予定です。投稿いただいたレトロガジェット、参加者のお名前と写真は撮影して掲載する場合がございます ・レトロガジェットは持参をお願いいたします。事務局宛への配送は受け付けておりません ・会場に駐車場、クローク、ロッカーはありません。荷物は個人での管理をお願いいたします ・お持ちいただいたデジタルガジェットが盗難、破損に遭われた場合、事務局では一切の責任を負いかねます |
参加希望のメールをお送りいただきましたら、後日イベント参加のための詳細をお知らせします。なお、イベント参加定員は30名です。参加希望多数のときは抽選とさせていただきます。
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