冷静に「VAIO Phone」をレビューしてみる(外観編)(2/2 ページ)
VAIOファンの大きな期待を背負って登場した「VAIO Phone」。“VAIO”ブランドであるが故に話題先行の面もあるが、今回は1台のスマートフォンとして冷静に見て行きたい。第1回は外観を中心にチェックする。
ちなみに、発売前から話題になった“箱”は、黒地に白でVAIOのロゴが中央に配置され、しっかりした質感で高級感がある。同梱品はACアダプタとMicroUSBケーブル、クイックスタートガイド、SIMカードスロット用のピン、製品保証書などだ。ACアダプタとmicroUSBケーブルはもちろん、箱の中の仕切りなども黒で統一されていて、こだわりを感じた。
台形型で持ちやすく、親しみやすい端末
手元にあったiPhone 6、iPhone 6 Plusと並べてみると、VAIO PhoneはiPhone 6より若干大きいが、6 Plusよりは明らかに小さい。厚みはiPhone 6/6 Plusよりあるが、iPhone 6より持ちにくいとは感じなかった。
それは恐らく、側面の形状と質感が奏功している。VAIO Phoneの側面は本体の角を落とすように斜めに傾斜しており、端末を伏せて置くと台形型のシルエットになる。側面から背面にかけてカーブした端末のように手のなじみがよく、持ち心地がいい。また、側面の素材は滑りにくい素材でしっかり握れる。
5型ディスプレイなので、片手で画面の最上部や最下部に触れようとすると、特に女性は端末を手の中で持ち替えることになるだろう。しかし、ツルッと滑る感じがないので安心して扱えるはずだ。
外観を中心にみたVAIO Phoneは持ちやすさが強く印象に残った。背面がフラットなわりに、側面の角が大きく落とされているので、手の収まりが非常にいい。また、指で触れてわかる音量キーや文字が印字されたカードスロット、クイックスタートガイドなどに使いやすさへの配慮を感じる。余計な装飾がないシンプルなデザインは、スタイリッシュさよりも、そうした持ちやすさ、親しみやすさがにじみ出ていると感じた。
PCのVAIOに対するイメージが強い人は違和感を覚えるデザインかもしれないが、1台のスマートフォンとしてみれば悪くないルックスだ。個人的には、細部の隙間に入るホコリと、ガラスパネルの指紋がもう少し目立たなければ……と思うが、ケースやフィルムを利用すれば大きな問題にはならないだろう。まだVAIO Phoneに触れていないという方は、ぜひ一度手にとって持ちやすさを試していただきたい。
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