約4年ぶりの国内向けWindows Phone「MADOSMA」――丁寧に作りこまれた本体が印象的:先行レビュー(2/2 ページ)
国内では約4年ぶりとなるWindows Phone端末「MADOSMA Q501WH」が、いよいよ6月18日に発売される。MADOSMAとは、いったいどのような端末なのだろうか。全3回に渡ってレビューをお届けする。
MADOSMAの本体カラーは、コンシューマー向けがホワイト、法人向けがブラックという仕様だ。しかしホワイトといっても、単純な白ではない。控えめではあるものの、パールマイカ塗装のような輝きがあり、上品な印象を受ける。
デザイン上のアクセントになっているのが背面のロゴだ。Windows Phone端末では一般的な「Windows Phone」ロゴはなく、代わりに「Windows」と表記している。Windows Phoneにとどまらず、今後のWindows 10 Mobileへの進化を見据えている、というメッセージ性が感じられる。
カードスロットは金属カバーによるロック式
次に、MADOSMAの背面カバーを開けてみよう。本体の隅にわずかな凹みが用意されており、ここにツメをかけることでカバーを無理なく外すことができる。
本体背面には、MicroSIMとmicroSDカードスロットを搭載。2300mAhのバッテリーは取り外し可能だ。バッテリー表面にも「MADOSMA」のロゴを配しており、細部まで作り込んでいることが伝わってくる。
Micro SIMとmicroSDのカードスロットは、いずれも金属製の留め金をロック解除にスライドさせ、持ち上げることでオープンできる。その下にカードを置き、再び留め金でロックして使用する仕組みだ。
なお、MADOSMAには16Gバイトのmicro SDカードが同梱されている。これは写真や音楽、アプリの保存に利用できるほか、将来的なOSのバージョンアップに備えている可能性もある。
Windows 10 Mobileへのアップグレードでは、内蔵ストレージだけでは空き容量が足りない場合、microSDを利用する必要のある機種があるとみられるためだ。MADOSMAはWindows 10 Mobileへの正式対応は表明していないものの、カードが最初から同梱されているのは安心できる点だ。
今回はMADOSMAの本体を中心に見てきた。Windows Phoneとしてはオーソドックスな端末であり、細部まで丁寧な気配りが感じられる印象だった。次回は実際にMADOSMAにSIMカードを入れ、Windows Phone OSやアプリの使用感をレビューしたい。
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