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「Windows 10」はAppleと真逆のアプローチで勝負を挑む本田雅一のクロスオーバーデジタル(3/3 ページ)

「Windows 10」はXP以降で最も納得感あるメジャーアップデートになった。PC向けOSとしてのWindows 10はうまくいくだろう。しかし、パーソナルコンピューティングの中心は、もはやPCにはない。

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Microsoftにとって本当に越えなければならない峠

 しかし、Microsoftにとって本当に越えなければならない峠は、やはりそこからスマートフォン、さらには各種IoTへと足場を広げることに他ならない。MicrosoftはWindows 10の稼働デバイス数を3年以内に10億台まで増やすという目標を発表している。果たしてそれは達成しうる目標なのか。

 そのカギは、今秋に関連製品がローンチされるといわれる「Windows 10 Mobile」が握っている。Windows 10 Mobileは、これまでの課題だったアプリケーション互換性問題へ切り込み、PC的な使い方までをカバーする意欲的なアップデートだ。

 AppleとGoogleによって支配されたスマートフォンOSの世界に、Microsoftがどのように挑戦していくのか。少し先のことになるが、まずはWindows 10 Mobileのリリース後、本当にiOSからの移植、Android向けアプリのWindowsストア登録が増えるのかどうかに注目すべきだ。

Windows 10 開発中の「Windows 10 Mobile」。Windows 10の新しいアプリ実行基盤「Universal Windows Platform(UWP)」では、AndroidアプリやiOSアプリを最小限の手間でWindows用に移植できる開発環境があり、これまでAndroidやiOSに比べて遅れていたWindowsアプリの巻き返しも期待されている

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