自民党本部で「Windows 10」をアピールする日本マイクロソフト
日本マイクロソフトが自由民主党本部で、Windows 10の新機能や、クラウドとIoTにおける同社の取り組みを紹介した。
日本マイクロソフトは9月16日、千代田区永田町の自由民主党本部で開催されたIT戦略特命委員会インターネットメディア利活用推進議員連盟合同会議にて、「Windows 10」の新機能や特徴について解説した。
同会議には、内閣官房 IT総合戦略室内閣参事官の河内達哉氏や総務省 情報通信国際戦略局情報通信政策課企画官の坂入倫之氏、経済産業省 商務情報政策局情報処理振興課長の渡邊昇治氏ら約20人が参加し、日本マイクロソフト業務執行役員 エバンジェリストの西脇資哲氏らが同社の取り組みや、7月にリリースしたWindows 10の新機能などを解説した。
西脇氏によれば、日本マイクロソフトはテーマとして「プロダクティビティとビジネス・プロセスの変革」「インテリジェントクラウド」「革新的なコンピューティング体験」を掲げているという。世の中におけるデバイスの急激な変化や増加に対し、どういったものをWindowsは目指すべきかという話題を軸に、Windows 10の新機能、クラウド時代におけるOSの役割を説明した。
Windows Insider ProgramのFast Ring向けに提供されている日本語に対応した音声対応パーソナルアシスタント「Cortana」で、スケジュールの確認や登録のデモを行った。現在はまだ最適化されておらず、声も仮のものだが、日本の声優による“優しい声”を収録中という
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IoT(モノのインターネット)向けの「Windows 10 IoT」にも触れ、さまざまな組み込み機器がWindows 10で動作することをアピール。MicrosoftのIoTソリューション「Microsoft Azure Intelligent Systems Service」によって、エスカレーターやエレベーター、空調システム、監視カメラなどの状態を可視化したイギリスロンドンの地下鉄を引き合いに出しながら、「今後、あらゆるシステムにWindows 10が入り込んでいく」と言及した。
同社法務・政策企画統括本部技術政策部長工学博士の冨沢高明氏によれば、「我々の新しいテクノロジーがどういった形で社会の成長戦略に貢献できるのかをまずは知っていただいて、実際に使っていただきたい。そんな思いからこのような情報提供の場を設けた」とコメントした。
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