Microsoft、Windows 7/8.1を期間限定サポートするSkylake搭載PCのリスト更新:サポート期限は2017年7月17日まで
Windows 7/8.1のSkylake(第6世代Core)サポートを2017年7月17日で終了すると発表したMicrosoft。同社はこれに該当するPCメーカーのリストを更新した。
米Microsoftは2月8日(現地時間)、Windows 7/8.1の期間限定サポート対象となるSkylake搭載PCメーカーのリストを更新した。
今回リストアップされたPCメーカーは、Dell、Epson、Fujitsu、HP、Lenovo、LG、NEC、Panasonic、Toshiba、VAIOの10社だ。1月のリスト公開時は、Dell、HP、Lenovo、NECが名を連ねていたが、今回の更新で国内メーカーが増えた。リストのリンク先から、各メーカーにおけるWindows 7/8.1サポート対象のSkylake搭載PCを確認できる。このリストは今後も更新されるという。
Microsoftは1月15日、最新プロセッサ搭載PCにおける新しいサポートポリシーを発表しており、最新のSkylake(第6世代Core)搭載PCについては、Windows 7/8.1のサポート(つまりアップデートや修正)期限を2017年7月17日までに短縮した。これより後は致命的なセキュリティの問題が発生した場合のみ、アップデートが準備される予定だ。
リストにある各社のSkylake搭載PCは、Windows 7/8.1のサポートが2017年7月17日で終了となる。2017年7月17日まではWindows 10に移行するための猶予期間とされており、各メーカーは自社のSkylake搭載PCで問題なくOSアップグレードが行え、システムがWindows 10に最適化されるよう、ドライバやファームウェアの提供、各種検証を行う。
Windows 7/8.1のサポート対象となるSkylake搭載PCメーカーのリスト(米国時間2月8日時点)。メーカー名をクリックすると、各社の対象PC情報ページへジャンプする。Epson、Lenovo、NEC、Panasonic、VAIOは、ここから日本語のページで国内モデルの対象製品を確認できる
なお、Skylake以後に登場する新世代プロセッサ搭載PCは、Windows 10のみがサポート対象OSとなり、Windows 7/8.1はサポートされない。新世代プロセッサとは、Intelが2016年後半に投入する見込みの「Kaby Lake」、2016年第1四半期中に最初の製品が市場投入されるとみられるQualcommの「8996(Snapdragon 820)」、2016年中に展開が予告されているAMDの「Bristol Ridge」などが該当する。
逆に、Skylakeより前の世代のプロセッサを搭載したPCについては、Microsoftの旧サポートポリシーが継続される。Windows 7は2020年1月14日、Windows 8.1は2023年1月10日まで(延長)サポートが受けられる予定だ。
各Windows OSのサポート期限。Skylakeより前の世代のプロセッサを搭載したPCについては、Windows 7が2020年1月14日、Windows 8.1が2023年1月10日まで延長サポート期間となる
関連記事
- 鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:次世代プロセッサはWindows 10のみ対応、SkylakeのWindows 7/8.1サポート終了は2017年7月という衝撃
Windows 10への移行を強く推し進めようとするMicrosoft。今度は新型プロセッサのサポート対象OSをWindows 10に絞り込むことで、その普及を半ば強制的に促す構えだ。 - 鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:Windows 8と旧IEのサポート終了がもたらす影響とは?
1月13日、Windows 8とIEの旧バージョンにおけるサポートが終了した。これらの意味するところと、実際の影響について考える。 - 8.1に移行を:Windows 8のサポート終了は1月13日
2012年10月に一般販売が開始された「Windows 8」のサポート期間が終了する。 - Windows 7/8.1はIE11のみサポート:Internet Explorerの旧バージョンは1月13日サポート終了
「最後の更新プログラム」を適用すると、最新バージョンへの移行を促すメッセージが表示されるようになる。 - 鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:「Windows 10」は永遠に未完のOSか?
Microsoftが開発者会議「Build 2015」で発表した内容は、企業とクラウド、アプリ開発に関するものが中心だが、PC USER的に重要と思われるポイントをまとめつつ、見えてきたWindows 10の最新トレンドについて考察しよう。 - 鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:Windows 7のメインストリームサポート終了が意味すること
2015年1月13日(米国時間)、Windows 7の「メインストリームサポート」が終了した。以後は2020年1月14日まで「延長サポート」の期間となる。今回のメインストリームサポート終了は、どのような意味を持つのだろうか。 - 鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8.1 Update」:XP終了で慌てている間に、ジワジワ迫る「Vista」と「IE8」の寿命
サポート終了後も相当なユーザー数が残っていると言われるWindows XP。しかし、時間は止まってはくれない。Microsoftは次の「レガシー排除」に向けた準備を着々と進めているのだ。 - 最後の更新プログラムを提供:Windows XPサポート終了――日本マイクロソフトが“間に合わない人”へ「4つの対策」を紹介
日本時間の2014年4月9日、Windows XPとOffice 2003のサポートがいよいよ終了する。この半年でOSの移行は進んだが、6月末の段階で国内に592万台のXPマシンが稼働している見込みだ。日本マイクロソフトは引き続き、個人と法人の両面で移行支援を続ける。 - XPは2014年4月にサポート終了:あなたのOSはいつまで現役?――Windowsのサポート期限をまとめてみた
Windows XPのサポート終了日まで残り1年を切った。それではWindows Vista、Windows 7、Windows 8のサポートはいつまで受けられるのか、現状をまとめよう。 - 鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8.1 Update」:Internet Explorer 11の新機能にみる「Windows 2020年問題」とは?
MicrosoftはWindows 8.1 Updateで、IE11にIE8互換の動作モード「エンタープライズモード」を追加した。そこにはブラウザの互換性問題への対応と、最新OSへの移行促進という意図が込められている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.