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第6世代Coreの買い得感アップ GWに狙いたいCPUは?大型連休で自作PCを強化したいなら(2/2 ページ)

5月の大型連休にPCの自作やアップグレードを考えている方は少なくないだろう。ハイエンド、ミドルレンジ、エントリーの3つのカテゴリーでおすすめのCPUを挙げる。

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省電力モデルのCPUに手を出す前に……

 IntelのCPUラインアップには、TDP(熱設計電力)を低く抑えた省電力モデルもある。プロセッサーナンバーの末尾に「T」が付くのがそれだ。正規販売用のリテールボックスでもCore i3-6300T、Core i3-6100Tといったモデルが販売されている。省電力志向のユーザーにとってTDPが低いことは何よりの魅力だろうが、これらは買う前にスペックをよく確認したほうがよい。

 というのも、TDP 35ワットモデルはCPUのクロックがかなり低い。例えば、Core i3-6300Tは、Core i3-6100よりも400MHzも低い3.3GHz動作でしかない。つまり、性能を低くして電力や発熱を抑えているにすぎないのだ。それでいて、実売価格は4000円前後も高い。キャッシュ容量の差はあるにせよ、明らかに割高だ。TDPを低く抑えたい事情があるユーザーにとっては貴重な製品だが、こうした性質のものであることは理解しておきたい。

 なお、Core i3-6300Tは、プロセッサーナンバーからCore i3-6300と同じような性能がありそうに思えてしまうが、プロセッサーナンバーは単にカテゴリー内(同TDPの製品群)での序列を示すものにすぎず、性能の指標ではないので、その点もあらためて指摘しておく。

第6世代Core i3の主なスペック
CPU クロック キャッシュ 内蔵GPU TDP 実売価格(参考)
Core i3-6320 3.9GHz 4MB Intel HD Graphics 530 51ワット 1万9500円前後
Core i3-6300 3.8GHz 4MB Intel HD Graphics 530 51ワット 1万9000円前後
Core i3-6100 3.7GHz 3MB Intel HD Graphics 530 51ワット 1万4500円前後
Core i3-6300T 3.3GHz 4MB Intel HD Graphics 530 35ワット 1万8500円前後
Core i3-6100T 3.2GHz 3MB Intel HD Graphics 530 35ワット 1万4500円前後

第6世代Coreの買いどきか

 以上、ハイエンド、ミドルレンジ、エントリーとそれぞれのカテゴリーで注目のCPUを挙げてきた。第6世代Coreは内部構造の改良により、クロックあたりの性能、内蔵GPU性能、電力効率などが進化し、特に高負荷時の放熱のしやすさはデスクトップPC向けでは実質先代にあたる第4世代Core(開発コード名:Haswell)と比べても実感できる。

 ここでは細かいスペックの違いから注目モデルを挙げたが、他のモデルもそれぞれに魅力があり、対価に見合う満足感は得られるだろう。

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CPU | Intel | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Skylake


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