Windows 10ユーザーでよかった そう思えたMicrosoft Storeでの出来事:鈴木淳也の「Windowsフロントライン」
こうした特典なら、好んでWindows 10にアップグレードしたいというファンを増やすことができたかも?
2016年7月29日、Windows 7/8.1からWindows 10への無料アップグレード期間がいよいよ終了する。
残り1カ月を切ってからも、「Windows 10を入手する(Get Windows 10)」アプリ(GWXアプリ)に「キャンセル」ボタンが付いて改善されたり、Windows 10の次期大型アップデート「Anniversary Update」が7月中ではなく8月2日に提供開始との発表があったりと、その周辺は相変わらず慌ただしい。
最近は徐々にエスカレートしていく強引なアップグレード推進策が否定的に報じられることも多いWindows 10だが、OS自体の評価については分けて考えて、冷静に導入メリットも考えてみるべきだろう。今回は箸休め的な記事として、同OSを使っていてちょっとトクをする場面に出くわしたエピソードを紹介したい。
それは米国のMicrosoft Storeで買い物をしたときのこと
筆者は仕事柄、いくつかOffice 365のサブスクリプションを契約しているが、そのうちの1つが米国で提供されている「Office 365 Home」だ。毎年夏のこの時期に更新タイミングがやってくるため、ライセンスを購入すべく米国のMicrosoft Storeに出向いてみた。
日本には出店していないが、米国ではリアル店舗のMicrosoft Storeがある。Apple StoreのMicrosoft版と考えれば分かりやすいだろう。写真はMicrosoft Store Westfield San Francisco Centre
入店して早速「Office 365 Homeのサブスクリプションをください」と店員に告げたところ、「あなたはWindows 10を使っていますか?」と妙な質問をされた。「もちろん(Absolutely)」と答えると、その店員は「実は今キャンペーン中で、Office 365 Homeなら半額の50%オフで提供できます」という。
Office 365 Homeの年間サブスクリプションは99.99ドルだから、その半額なら49.99ドルだ。これは非常にありがたい。
聞くところによると、これは一種の「マントラ」のようなもので、別に本人が目の前でWindows 10搭載ノートPCを開いたり、あるいはポケットからWindows 10 Mobile搭載スマートフォンを取り出したりする必要はないという。もしかしたら、実はWindows 10を使っていなくても、Macユーザーだったとしても割引は受けられるのかもしれない(Office 365はもちろんMacでも利用できる)。
何はともあれ、米国のMicrosoft Storeでは「Windows 10ユーザーならば、大サービスしておきますよ」というキャンペーンを行っていた。
残念ながら日本国内にMicrosoft Storeのリアル店舗は出店していないが、日本では毎月10日に「Windows 10の日」キャンペーンを実施しており、Windows 10ユーザーならばハードウェアやソフトウェアの割引などの特典が受けられる。
こうしたキャンペーンは、Windows 10ユーザーを急増させるようなものでもないだろう。しかし、望まないユーザーにまで強引にWindows 10アップグレードを促すような施策より、「Windows 10ユーザーならばOffice 365が半額」といった分かりやすく有益な特典をアピールする方が、多くの人々に喜ばれるのではないだろうか。少なくとも、筆者にとってはWindows 10ユーザーでトクをしたと感じた出来事だった。
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